マーヴルシリーズの
リミッターについて
1998.05.16 最終更新
2024.10 フォーマットだけ修正
注意 (2024)
稼働直後の情報のまま更新しておらず、その後の進展はフォローしていませんが、このまま残しておきます。
完全移植版が「MARVEL vs. CAPCOM Fighting Collection: Arcade Classics」(2024)に収録されているので、是非遊んでみてください。ただし、バージョン違いにより入らない連続技もあると思います。
完全移植版が「MARVEL vs. CAPCOM Fighting Collection: Arcade Classics」(2024)に収録されているので、是非遊んでみてください。ただし、バージョン違いにより入らない連続技もあると思います。
リミッター
VSシリーズでは無限段防止のためにある条件を満たすと特定の行動ができなくなるリミッターが存在します。リミッターについて理解すると連続技を考える上で非常に役に立ち、より深くこのシリーズを理解できると思います。なお、現在の所の対応ゲームは、マーヴルスーパーヒーローズ(以下MSH)、X-MEN vs SF(以下Xスト)、MSH vs SF(以下Mスト)、MSH vs CAPCOM(以下Mカプ)の4つです。X-MENにはエリアルのリミッターがなく大きく異なります。
エリアルのリミッター
エリアル終了技を当てると、相手が行動可能になるまでスーパージャンプと必殺技が出せなくなる。
エリアル終了技とは
・ほとんどのジャンプ大攻撃
・一部の必殺技
・まれにジャンプ中攻撃
エリアル終了技が当たると
相手:エリアルダウンする
ダウンするまでずっとやられ判定が継続し、ダウン回避のできない特殊なダウン状態になる。
自分:リミッターがかかる
相手が行動可能になるまでスーパージャンプと必殺技が出せない。
基本エリアルの1つにSJ→小P小K中P中K→空中必殺技があるのはリミッターがかかるからですね。リミッターのメリットとして、画面端でのヒットバックがかからないことがあげられます。エリアルダウンへの地上追い打ちがたくさん入るのはこのためです。
エリアル終了技の見分け方
当てた時に相手がエリアルダウンするかどうか。空中必殺技を持っているキャラなら、その技をキャンセルして必殺技が出せるかどうかで試すという手もあります。ちょっと難しい話になりますが、ジャンプ大攻撃が多段ヒットする技の場合たいていは最後の技がエリアル終了技になっており、1段目などはエリアル終了技ではないことが多いです。エリアル終了技の例外
ジャンプ攻撃のエリアル終了技の場合は、その時点でエリアルレイヴが成立している場合のみリミッターがかかります。エリアルレイヴの成立する条件はゲームによって多少異なりますが、大体空中の相手に対して数ヒットさせると成立します。例えばエリアル終了技のジャンプ攻撃を単発で当てた場合はエリアルダウンしません。これらを利用した例としてこんなコンボがあります。
(Xスト:ローグ)エリアル始動技→SJ→J大K→空中リピーティングパンチ
J大Kはエリアル終了技ですが、J大Kの時点ではエリアルレイヴが成立していないのでリミッターがかかりません。よって空中必殺技が出せるわけです。エリアル終了技と無限段
スーパージャンプを使った無限段
リミッターの存在理由はなんといっても、エリアル始動技→SJ→エリアル→着地→エリアル始動技→SJ・・・という無限段を出来なくすることです。エリアルで相手より先に着地するにはエリアル終了技が便利なため、リミッターによってなくなった無限はたくさんあります。しかし、エリアル終了技を使わないことで無限段を完成させた例もあります。
MSH、Xスト:マグニートー
立中P→SJ→J下小K*n→J中P→着地→立中P→SJ・・・
立中P→SJ→J下小K*n→J中P→着地→立中P→SJ・・・
Xスト:ザンギエフ
屈中P→SJ→小K中K→Kダブルラリアット→着地→屈中P→SJ・・・
屈中P→SJ→小K中K→Kダブルラリアット→着地→屈中P→SJ・・・
一方、このMSHウルヴァリンの無限段は、J下中Kの時点でなぜかエリアル成立条件のカウントが0に戻ってしまうことを利用したコンボです。
MSH:ウルヴァリン
立大K→SJ→小P小K→下中K→大P大K→着地→立大K→SJ・・・
MSHのエリアル成立条件は空中で3ヒットですから次に出した大P大Kの時点ではエリアル成立とは見なされずエリアルダウンもしません。これはかなり特殊な例と言えるでしょう。立大K→SJ→小P小K→下中K→大P大K→着地→立大K→SJ・・・
ノーマルジャンプを使った無限段
SJエリアルを繰り返す無限段は数が少ないのですが、代わりにノーマルジャンプ(NJ)を使った無限段が多数あります。エリアルを決めた後、自分が先に着地してNJチェーンを繰り返すものです。ただし、システム的にはMSHとそれ以降のゲームではNJエリアルの扱いが異なっています。MSHでのノーマルジャンプ
NJ中にエリアル終了技を当ててもエリアルダウンしない。
仮に、NJ小P小K中P中K大P→着地→NJ小P小K・・・と繰り返していく場合、J大Pによって相手がのけぞっている間に着地してJ小Pを当てる必要があります。
Xスト、Mスト、Mカプでのノーマルジャンプ
NJ中にエリアル終了技を当てるとエリアルダウンする。
仮に、NJ小P小K中P中K大P→着地→NJ小P小K・・・と繰り返していく場合、J大Pからエリアルダウンするまでずっとやられ判定が継続するのでとにかく着地して空中にいる相手にJ小Pを当てさえすれば連続技となります。
特殊なエリアルダウン
通常、エリアル終了技を当てた場合はそこでリミッターがかかってSJや必殺技が不可能になりますが、このリミッターを解除することができる特殊なエリアル終了技もいくつか存在します。リミッターを解除するためには、この特殊なエリアル終了技を当てた後に相手がダウンするのを待ってから追い打ちをすることで行うことができます。
注:リミッター解除との勘違いがあるかもしれません。
ハルク:ガンマトルネード
スパイダーマン:J大P、マキシマムスパイダー
シュマゴラス:J大P
ハルク ガンマトルネード
ハルク ガンマトルネード
モリガン 空中ダークネスイリュージョン
これらの技を当てて相手がダウンしてから追い打ちするとリミッターが解除されています。ただし、ダウンする直前に小足などで拾ってしまうと当然のことながらリミッターは解除されないので気をつけて下さい。MSH
ハルク:ガンマトルネード
スパイダーマン:J大P、マキシマムスパイダー
シュマゴラス:J大P
Mスト
ハルク ガンマトルネード
Mカプ
ハルク ガンマトルネード
モリガン 空中ダークネスイリュージョン
リミッター解除
詳細がわかっているわけではありませんが、連続技をギリギリで繋ぐとエリアルリミッターが解除されることがあります。エリアルリミッターがかかっていると画面端でヒットバックがなくなりますが、追い打ちを続けているうちに後ろに下がるようになったらリミッターが解除されています。ただし、タイミングは恐らく1フレームレベルで、安定して狙うのは難しそうです。投げの回数制限
相手が着地するまでに投げられる回数は2回まで。
このシリーズには投げは2回までという制限があり、投げを2回決めてしまうと投げのコマンドを入れても投げが出なくなってしまいます。ずっとその制限がついたままということはなく、相手が地面に立った時に解除されます。つまり、エリアル投げを2回決めたりした場合などはこのリミッターが働き、3回目の投げはできなくなってしまいます。MSH、Xストでは投げもジャンプ攻撃などからヒット数をつなぐことが可能でしたので勘違いが多いと思いますが、このリミッターはたとえヒット数がつながっていなくても適用されるということに注意して下さい。連続技中に投げ2回の制限ではなく、相手が地面に着地するまでずっとこの投げ2回の制限がつくことを覚えておきましょう。なお、このシリーズでは投げを行うとエリアルのリミッターとダウンのリミッター(下記参照)が解除されます。ただし、投げは投げ抜けはもちろんのこと投げ自体に2回までという制限があるので無限段などに発展することはありません。
ダウン回数の制限
相手が着地する前にダウン技を2回当てると、ダウン追い打ちできなくなる。
ダウン技を2回当てると、2回目のダウンでは相手はすぐに無敵になって起きあがってしまい、追い打ちができません。この制限も投げと同様に相手が地面に立ったときに解除されます。注意してほしいのは、相手がダウンする前に技を当てた場合はこのリミッターはかからないので、ダウンする前に拾えるか拾えないかで変わってくるわけです。このダウンの制限はダウンの種類は関係なく、エリアルダウンでもダウン回避可能のダウンでも制限はかかります。このダウンの制限に関して面白い連続技がこちらです。このコンボは中足がダウン技なので何回も相手がダウンするめずらしい連続技です。なぜかというと、デススフィアヒット時に相手が立ち状態になるためにここでリミッター解除が起きているからです。
(MSH:サノス対サノス限定?)中足→ダウン相手に小足→デススフィア→中足→小足→デススフィア・・・