新しい機能として、「Import Parts(*.x)」が追加されました。これまで非常に近い位置にあるけれども ボーンの影響範囲を互いに干渉させたくないパーツがある場合(たとえばロボットの関節のようなもの)を 作るのが困難でした。そこで、パーツと影響範囲を別々に読み込むことで、このように非常に近い位置に あり、影響範囲が重ならないようにするのが困難な場所でも、任意に影響範囲を設定することが可能と なりました。
そのような機能を追加するにあたり、影響範囲設定ファイル(*.dat)の仕様も変更となりました。 このバージョンからは、「影響範囲設定多面体(#オブジェクト)は、 可視状態のオブジェクトのみ有効である」ようになります。これにより、パーツ に適用したいボーンの設定範囲のみ可視状態にしてdatファイルとして出力し、Import Parts(*.x)で パーツファイル(*.x)と組み合わせて用いることで、影響範囲を独立させることが可能となります。
たとえば、次のようなオブジェクトにおいて、青い部分と赤い部分を別々に動かしたいとします。 赤い部分は青い部分の一部に両側から覆われていて、頂点間の距離も非常に近いのがわかります。
今までのチュートリアルに沿ってボーンを埋め込んでいくと次のようになります。
黄色がボーン、緑が#オブジェクト、ピンク色が動かしたいオブジェクトです。
中央あたりで影響範囲が重なり合っているので、このまま出力して動かすと、重なり合った部分に 含まれる青、赤の部分の頂点は全て連動してしまうのがわかります。(サンプルデータにarm_all.x、 arm_all.datとして収録してありますので、動かしてみてください)