秋田書店『週刊少年チャンピオン』連載終了
紹介(ネタばれ注意!!) | ||
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私立天王山学園 | この漫画の舞台となる学校。質実剛健・文武両道を 旨としているらしい。制服がブレザーと詰襟の両方あるのは謎。 学費・寮費免除の特待生制度あり(松本 右侠もその一人)。 学園長と教頭は上納金によって麻雀同好会と裏でつながっていた。 | |
麻雀同好会 | 私立天王山学園にあるサークルの一つ。生徒を 「ギャンブルという甘い蜜に巧みに誘い込む」ことによって 大金を巻き上げていたらしいが、右侠の活躍によって組織はついに壊滅。 今では窓が破られたり、ドアが釘で打ち付けられていたりと荒れ放題。 「南校舎の4階、角から3番目の部屋」が活動拠点だったらしい。 九重によって健全なサークルへの更正が進められているようだが…。 | |
麻雀同好会員 三人組 | 右侠が転入後、最初に打った名も無き相手。 『フリテン地獄』が必殺技。一応、右侠達のクラスメート。 右侠に敗れ、『素人に四暗刻を振り込んだ』罪で6ヶ月の除籍処分。 かなりボコられたので戻ってくるかどうか不明。 | |
松本 右侠 | この漫画の主人公。優秀な成績によって私立天王山学園に 特待生として転入してきた…、というのは理事長のでっち上げに 過ぎないことが判明。今後の学園生活がどうなるのか不安である。 麻雀同好会相手に孤軍奮闘していたが、ついに打ち破ることに成功。 最近は加納雄一郎に誘われるままに麻雀を楽しんでいるようだ。 「名乗るほどの者じゃないですが ウキョウとだけ言っときますよ」は かなりの名台詞。本名を明かしちゃいけないと思うが…。 6畳の寮が彼の城だが、彼自身は畳1枚より小さい。 卵焼きは甘目の方が好きらしい。 | |
村上 肇 | 右侠と同じ日に転入してきた不幸な?生徒。 麻雀は家族で卓を囲んだときは負け無しらしい。 麻雀同好会に襲われたところを右侠に救われる。 以来、彼のことが気になって仕方ないようである。 名セリフは「僕は…また 麻雀を 打ってしまった…」 「ああ 知りたい 右侠君の過去を すべて……!!」 「右侠君… おつかれさま…」等、多数。有りすぎる。 そっち系の人に受けそうな熱い台詞の数々によって人気No.1。 家庭は意外と放任主義らしく、金をかけた勝負で 朝まで雀荘にいても怒られることがない。 最近、絵描き歌まで出来て(5巻参照)良い感じ。 ただしハジメ大図解はちょっとやりすぎたと思う…。 外での麻雀が最後まで強くならなかったのが残念でならない。 | |
中條 虎之助 | もとは柔道が得意だったらしく、その成績によって 私立天王山学園に特待生として入学してきたようだ。 しかし入学早々、腰の怪我で柔道から麻雀に乗り換えた。 師匠の言葉を勘違いした挙句、二年間かけて 相手の捨て牌が見抜けるという『心眼打法』を編み出した。 右侠に敗れ、逆上したところを自動卓の下敷きにされる。 好きな単語は「ヒヨッ子」。 最近では作者にも見捨てられた可哀想な男。 | |
九重 京香 | 香りを使ったガンパイの使い手。加納光一郎に相当惚れているらしい。 麻雀同好会壊滅後、健全なサークルである麻雀クラブを 設立の予定らしいが残党に襲われたりして前途多難である。 西村一樹から突き付けられた果たし状を ゴミ箱に捨てる辺りはかなりの豪胆だといえる。 | |
加納 光一郎 | 麻雀同好会副長。四天王のNo.2らしい。肇君曰く、 「麻雀同好会の連中には無い不気味な存在感がある」らしい。 右侠の闘牌を見て麻雀同好会に誘ったがあっさり断られる。 麻雀は加納グループ当主となるための帝王学の一環らしいゾ。 麻雀同好会が兄との唯一の絆と信じ、維持しつづけていたらしい。 | |
加納 雄一郎 | 光一郎の兄。家を飛び出した身である。 天王山学園・麻雀同好会設立に向けて奔走したが、 実際に設立されたのは彼が卒業する日というかなり不幸な男。 「20年ってのは人を変えるには十分な時間なのさ」 …母校に侵入し警備員につかまるだけあり、深い言葉である。 現在は裏プロで稼いでいるようである。ちなみに20年間無敗らしい。 | |
加納 総一郎 | とりあえず加納グループの最高責任者。よほどの麻雀好きらしく 麻雀を帝王学の一環と位置付け、何でも麻雀の勝敗で決める。 趣味は金魚をデカイ魚のえさにすること。どうみても小物である。 | |
雀荘『麻雀』 | 麻雀同好会の根城。本当に『麻雀』という名前かは不明。 「18歳未満の方おことわり」の札をひっくり返すと 「天王山学園麻雀同好会」になる意味の無い仕掛けつき。 | |
東 源八 | かって御隠居と呼ばれていた老人。 易者風の自称「老いぼれ」。雀荘に入り浸りの老人である。 そのため、孫に怒られることもしばしばある様だ。 ただし昼間から酒を飲むことは許されているぞ。 一見、道端で手相占いでもやっていそうだが 「麻雀の奥深さを教えよう」とイカサマするナイス老人。 設定画の時はもっとふけていた。ふけている方が素敵である。 | |
白坂 涼 | 東源八の義理の孫。高校に入ったばかりらしい。 東源八にイカサマの全てを叩き込まれた。 その自信ゆえか子供扱いされるのは嫌いなようだ。 (南條碧にコドモ呼ばわりされた時は、無い握力を搾り出して 相手にダメージを与えようとさえしている…) 肇との脱衣麻雀で敗れ、あわや裸になるところを…(以下略)。 話の終盤で右侠にメロメロになり、やや調子を崩した? 右侠には既に肇君が居るので横恋慕か? | |
白坂 誠 | 白坂涼の実の父親。東源八の元弟子。 妻に逃げられてショックのあまり?娘を捨てた 「他人にも自分の不幸を」タイプの男。 登場時には「名無しの権兵衛」とか名乗っていたが、 かなり恥ずかしい。忙しい?彼には偽名を 考え付く時間が無かったのかもしれないが。 | |
天野 美寿々 | 右侠に学園更正を託す、他力本願な理事長。 学園長のよこした迎えの車より、自分で拾うタクシーが好き。 単に車種の問題か、学園長へのささやかな抵抗か分からない。 1年上の先輩であった加納雄一郎(警備員に被拘束中)と 感動の再開を果たすが、雄一郎のとった態度は…。 | |
学園長 | 麻雀同好会の上納金を受け取っていた、悪の首領。 意外と気は弱そう。白い髭がトレードマーク。 葉巻らしき物を吸うが、実は紙を丸めただけの物にも見える。 加納光一郎に今までの悪の行いを証言されてしまい、職を失う。 作者に名前をつけてもらえないのはちょっと不憫。 | |
教頭 | 悪の首領の『葉巻もどき』に火をつける係を担当していた。 他にも上納金を届ける係などいろいろ 請け負っているので何かと忙しかった。 長話が好きだが途中で右侠に飽きられてしまい、 彼に対し穏やかならぬ感情を抱いている。 実は靴音で「理事長の接近」を見切る能力が、 彼を悪の道へ走らせたのかもしれない。 加納光一郎に悪事の全責任を押し付けようとしたが、 特に行動を起こさなかったため、逆に責任を被らされてしまった。 彼にも名前は無い(予定も無い…)。 | |
寮長 | 右侠に安らぎを与える場の管理者。教頭に右侠を 陥れるよう命じられたが、きっぱり断る良い「漢」。 賭け事で多額の借金があったのを、 右侠の代打ちによって救われる。 | |
松造 | 「食い殺しの松」という異名を持つ男。 特上の寿司を楊枝をくわえつつ食べる、高度テクニックを持つ。 涎を出しつつ白坂涼をランパブへの道と誘うが断られる。 ちなみに白坂涼の想像の世界ではかなり素敵な格好になっていた。 | |
三郎 | 松造から「サブ」と呼ばれる男。 正体がばれると恐ろしいまでに態度が豹変した。 白坂涼の暴走気味の想像の世界では黒子となって、 ステキな格好の松造様を操っていた。 | |
俊伸 | 自ら「トシ」と名乗る大学生。イカサマの為に 便所のタンクへ牌を捨てに行く程の几帳面な性格。 | |
良行 | 「ヨシキ」と呼ばれる大学生。 ほっぺの★(星)マークがポイント。 | |
西村 一樹 | 麻雀同好会の元準幹部という、実は全然凄くない肩書きを持つ。 九重の進める健全なサークル実現に立ちはだかる存在。 同好会に所属していただけあって、 麻雀はちゃちな細工を2重、3重と張り巡らす。 調子に乗っている時はクチャクチャとガムをかむ癖が。 | |
河村 厚 | とりあえず2年D組。西村一樹の指揮で 偽の雀荘マスターになっていたが右侠にあっさり見抜かれる。 染め上げたフサフサの髪なのに、ムリにかつらを使って バーコード入ったマスターに変装したので見抜かれるのは 仕方ないとも言える。というか気付かない肇君達は困りもの。 ここら辺は西村一樹の人選に問題があったといえるが…。 | |
南條 碧 | 夏川六郎にぶたれる役しかなかったような…。 実は安い香水が嫌い。その割に手袋が水作業で使う ビニール製に見えるのは気のせいか? | |
夏川 六郎 | 雄一郎の弟子であり、狂信的に雄一郎を慕う危険な男。 サングラスをしていたのも雄一郎の真似らしい。 右侠に叱咤され雄一郎から巣立つことに。 そうそう、南條碧とはヒモと情婦の関係らしいゾ。 | |
清水 一久 | 腕前はともかく金に執着する性格の為、『ダニ久』と呼ばれる。 腹が立つと白坂誠に物を投げつける。 右侠からは腕前もたいしたことが無いと 判断され、かなり気の毒。 | |
星野・関川 | イカサマの現場を押さえる事によって デストラップ麻雀1回戦を不戦勝で切りぬけた2人。 2回戦へ一番乗りであった。だが、その後どうなったかは不明…。 | |
読み切りウキョウ君 | ||
週刊少年チャンピオン 1998年29号・30号 |
この時の右侠は麻雀を打つ前に化粧をするという、 荒木飛呂彦の『ゴージャスアイリン』を髣髴させる?要素があった。 上手く使えば面白みが増したと思うので連載で無くなったのは残念。 結局単行本には収録されなかったので幻の作品とも言える。 |
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