スポーツ



 
デビルズコース
 
T&Eソフトが3DOに送り出したゴルフゲーム4部作「T&E VR GOLF」の第4弾。これは他の3作とはかなり毛色が異なり「浮遊石やコンクリート製のフェアウェイ、果ては煮えたぎる溶岩がコース上に点在するなかでゴルフをプレイ」という、いきなりハチャメチャなゴルフゲーム。つーか18ホール中、1つたりとてまともなコースがなし。ついにネタ切れかT&Eソフト?
(羅陰知英)
 

Jリーグバーチャルスタジアム
 
 エレクトリック・アーツ・ビクターが3DOで出したサッカーゲーム。3DOの性能を生かし切ったともいえる作品。3D視点で、視点の高さや方向も代えることができる。残念であるのは、キャラがフィールドに対してのサイズで形成されているため、小さく見えてしまう。注目すべき点は、リプレイ機能を搭載しており、ポーズをかけた直前(約10秒)のシーンを、様々な視点切り替えにより再現できる。6人同時にプレイすることも可能。選手がAIで動くため、方向キーをいれても、みんなが同じ方向に動くこともない。データは94年版。
 
 あらかじめいっておくが、EAVのゲームは全般的に難易度が高い。しかしながら、慣れれば様々な技巧的なプレイが楽しめる。たとえば、ライン際から三角パスを使ってディフェンスを抜き、コ−ナー付近からセンタリングをあげて、オーバーヘッドで合わせる。キーパーにはじかれたところを、低い地点からヘッドで押し込む。このようなプレイを実行することも可能なのだ。また、ボールを持たない選手をゴール付近で操作してキーパーを外し、
遠くからロングシュートを決めることも可能だ。こういったパターンをリプレイして、さらに視点をボール視点にすれば、感動的なすばらしいプレイを再現できる。したがって、こういった技巧的なプレイを行うためにも、まず慣れなければならないのだ。だからといって、パッド操作が複雑であるというわけでもない。マニュアル操作しているとはいえ、ボールの地点の高さにより、その行動が違うのだ。当然、未操作の選手はAIで動いており、効率的にポジションをとったり、マンツーマンで張り付いていたり等、動きに無駄が全くない。だが、動きに無駄がない分、とても現実にはおこりそうもないプレイには対応できない。つまり、非常に現実的で、かつリアルなのである。なお、このゲームにはしっかりとしたパラメータが設定されている。ドリブル力、シュート力など、データ量がハンパではない。基本的に隠しパラメータとなっているので、自分で探すか、はたまたは今は亡き3DOマガジンを参考にして(難しいかもしれないが)やってみるのもいいだろう。
 
 一般に販売されているサッカーゲームでは操作性を重視している。したがって、リアルさにかけるのだが、このゲームにおいては、それは一切ない。執拗なデバッグを繰り返したたけだろうか、バグといえるものは見あたらなかった。この作品は、後に95年版が発売され、そしてPSにも移植された。あまりのとっつきにくさに、最初で投げ出す人もいたようだが、購入する以上は、しっかりと練習して、そして慣れて、骨の髄まで味わってもらいたいものである。

 (しもちゃ)
 
隠しコマンド
名称 効果 コマンド
ホットポテト 一定時間ごとにボールが巨大化 L、L、下、R、左、右、右、R、L、左、右、左、右、右、R
ジャイアントプレイヤー プレイヤーキャラが巨大化 R、R、右、左、右、左、R、右、左、右、右、左、R
ビッグボール ボールが巨大化 L、L、右、下、右、左、L、L、左、右、左、L、L
アストロ軍団 キャラの表面に光沢が付く L、R、右、左、R、下、L、右、左、右、右、左
インビジブルウォーズ 見えない壁ができる L、R、左、右、右、左、下、左、右、左、右、右、左
パンツ 全キャラがパンツ姿になる R、L、R、左、L、右、左、下、L、左、右、左
ブルート キャラが筋肉男になる L、R、R、左、右、右、左、下、L、L、右、左、下、L
クレイジーバウンス ボールが変なバウンドをする R、L、L、左、右、左、R、R、左、下、下、左
ラディカル・カーブ ボールの曲がりが異様 R、R、下、左、R、下、左、右、R、左、右、右、L
レーザー・ボール シュートスピードがUP R、L、L、左、下、R、右、左、L、L


Jリーグバーチャルスタジアム’95
 
エレクトリック・アーツ・ビクターが3DOで出したサッカーゲーム。3DOの性能を生かし切ったともいえる作品。3D視点で、視点の高さや方向も代えることができる。94年版と基本的な操作方法等はかわらないが、キャラが少し大きくなり見やすくなったり、AIシステムの思考力向上、全体的な見やすさやリプレイ機能の充実等、様々な点で前作からの改良点が加えられている。いわゆる、マイナーチェンジされたもの。データは95年版。

 (しもちゃ)
 
隠しコマンド
名称 効果 コマンド
ホットポテト 一定時間ごとにボールが巨大化 L、L、下、R、左、右、右、R、L、左、右、左、右、右、R
ジャイアントプレイヤー プレイヤーキャラが巨大化 R、R、右、左、右、左、R、右、左、右、右、左、R
ビッグボール ボールが巨大化 L、L、右、下、右、左、L、L、左、右、左、L、L
アストロ軍団 キャラの表面に光沢が付く L、R、右、左、R、下、L、右、左、右、右、左
インビジブルウォーズ 見えない壁ができる L、R、左、右、右、左、下、左、右、左、右、右、左
パンツ 全キャラがパンツ姿になる R、L、R、左、L、右、左、下、L、左、右、左
ブルート キャラが筋肉男になる L、R、R、左、右、右、左、下、L、L、右、左、下、L
クレイジーバウンス ボールが変なバウンドをする R、L、L、左、右、左、R、R、左、下、下、左
ラディカル・カーブ ボールの曲がりが異様 R、R、下、左、R、下、左、右、R、左、右、右、L
レーザー・ボール シュートスピードがUP R、L、L、左、下、R、右、左、L、L



 
プロスタジアム
 
これほど度肝を抜かれたゲームが今までにあっただろうか?
SANYOが3DO TRYを発売したほぼ同じ時期に発売した野球ゲームである
データは95年版

まず言えるのは、80年代後半のMSXのゲームっぽい性能である
とにかくロードが長い
スクロールは今時珍しい8ドットスクロール
それも、かなり遅い
ヒット打たれてボールを追いかけても、永遠に追いつくことはできない
なぜなら、ボールの転がる速度と選手の歩く速度が同じなためである
外野をサイドから回すか、フェンスに当たって止まるまで追いつくことは出来ない
バッターボックスからの画面は外野においては黄緑一色で、遠近感もなにもない
アウト、ホームラン等のコールも、本当にやる気のないヘロヘロな声で
一生懸命(?)いってくれるのである
動作も遅く、やっていて腹が立つ前に笑いがこみ上げてくるほどである

リアルタイムに購入した方へ、御愁傷様というしかないほどの仕上がりとなっている

もしかしたら、3DO史上最強のクソゲーといっても過言ではないかもしれない
 

 (しもちゃ)


 
プロ野球バーチャルスタジアム
 
このゲーム、打てれば最高におもしろいゲームである。エレクトリック・アーツ・ビクターが3DOで出した最後のゲーム。システムはアメリカで作られ、球場データ、選手データ、音声を日本で作成してあるのが特徴。6人同時にプレイすることも可能。選手がAIで動くため、方向キーをいれても、みんなが同じ方向に動くこともない。これはEAVのゲーム全般にいえること。データは95年版。

しかしながらこのゲームにはバグが非常に多い

  1. ライン際にホームランを打っても「ホームラン」のコールが出ない
  2. ファールライン(内野)でボールをとってファーストへ送球すると何故かアウトのコールが2回聞こえて2アウトカウントとられる
  3. ピッチャーへの代打がピッチャーしか出来ない
  4. ピッチャーのスタミナが最小になると、セレクトボタン(Xボタン)以外受け付けなくなる
  5. 一部、選手の顔写真がない(これはまにあわなかったため)
  6. ピッチャーの打率は決して上がらない
  7. 時々ホームランのコールが2〜3回聞けることもあるが、ソロホームランで2回聞ければ2点はいる
 5番にまにあわなかったと書いたが、必要なデバックを完全に終わらせないままに出荷した結果が、これらバグをも引き出している。EAVに問い合わせたところ、全て「仕様です」の一点張りだった。バグと認識されていない件については、きちんと調べてくれたがそれ以外はまったくダメだった。メーカーもわかっていながら出荷したらしい。これも、3DOからの撤退が急遽決まり、初期ロットだけを生産
資金回収を余儀なくされたものと思われる(あくまで推測であるが)。
 
 ただ、これらのバグを全て承知の上プレイすれば、これほどすばらしいゲームはないと言わざるを得ない仕上がりになっていることも確か。それだけに、非常に残念である。
(しもちゃ)
 


 
スラムジャム 3Dバスケットボール

隠しコマンド


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