99 論文原稿直し:CNRによる競争排除遅延モデル
85 モデル:(元)共食いモデル
80 セミナー担当:(元)共食いモデル、の予定(06/29)
60 モデル⇒論文:空間パターン成因モデルのまとめ
50 モデル:芝草水溜り中立モデル(トガシ蔵王)
10 モデル:ミジンコの生活習慣と繁殖成功度の関係
10 モデル:侵入による多様性増加プロセス
-5 モデル:空間介在2種競争のCNRモデル改⇒(ASS or PoEからのアプローチ?)
朝起き。午前中、おしごと。午後、研究室。午後過ぎ、バイト。
合間に各種文献をざらざらとアタマの中に流し込む。今週はこんな感じかなー。
計算機部屋の冷房が停まり、原因不明。あっという間に室温が上がっていて、えらいことになっていた。調査・修理のお願いをしたら明日には必ずとのこと。
進化学会スクリプト書き、続き。
カワタ先生に文面のチェックをお願いする。アップロードと締切後のデータの取りまとめは残ってるけど、これでひとまずは終了。結局五月は思ったよりもこれにトラップされてしまった…。
で、昨日の定点観測について、直前料金の締切日時のところでも少し上がるのではという指摘をいただく。確かにそのとおり。それはさておき、現時点で一時間あたりという時間解像度は、とても無駄っぽい気がしてきた。
朝起き。午後、研究室。
本を読んでから研究室。
午後過ぎ、セミナー(マ)。前半担当は鈴木さんによるタイの藻場生態系の調査報告。
これまで多様性調査を数年間してきたんだけど、この前の津波で大撹乱されてしまったので、急遽プロジェクトを切り替えて大規模撹乱後の回復過程をモニタする内容に変えましたというもの。まだほとんど結果が無くて、調査してきましたという報告がほとんど。どちらかというと旅行記みたいな感じだったこともあり、議論しにくかった。
後半は小沼さんによるマイマイカブリの研究続き、2月の内容に少し実験を追加したのと種分化機構に関するモデルを立てましたという内容。モデルのロジックが少し腑に落ちなかったのと、そのまま彼がやっているマイマイカブリの形態的な分化機構の説明に直接には適用できそうにないところが難点だろうか。ちょっと勿体無かったかも。
生命科学科の事務が使うMLから、業者によるMLサービスのテストなるメールが来ている。
幾人かから『アレはSPAMの類ですか』という質問が来たけど知らんがな。片平事務のお歴々が自前で解決できなくて外注したのか、はたまた単に業者を装うSPAMを投げられてしまったのか。本当のところは知る由も無いが、いずれであっても「連中ならさもありなん」と思えるあたりは情けない。
まあ、出来ないものを外注に掛けること自体は至極まっとうな発想で(予算的余裕がある限り)問題だとは思わないし、自己解決できて当然というつもりも無い。しかし、外注したならしたで、(常識的には)テストの前にその旨連絡がありそうなものだ。とはいえ、そういう常識を彼らに期待するのも絶望的といえる。
何が言いたいかというと、僕はノータッチなんで訊かれても僕も知りませんよという話。
進化学会スクリプト書き、続き。
続きというか要旨入力の英語版、途中までやってるうちに面倒になって中座。まあ五月中に一通りを片付ける、というのは果たしてるからいいか。ためしに確認してみたら、登録22、要旨0、という…。
大方の学会と同じく、登録の為のアクセス数は締め切り間際までは上がらず、直前から立ち上がりの鋭い増加曲線になるだろうと予想できる(最後まで伸び悩む、という可能性もないとはいえないが)。したがって『学会における受付開始から締め切り直前までの登録数の傾向』を出して、母集団(=最終登録者の数とか、学会員の数とかの学会規模の指標となるもの)で割ってやることで、締め切り何時間前にどれだけサーバにアクセスされるかがわかる(ただし、レプリケート数:n=1)。これを使うと、学会の規模を基準にして、直前に殺到する申し込み人数が大まかに予測できる。
というわけで、スクリプト一行の手間とさえいえない作業なんで、滅多に無い機会だしオモシロイから一時間あたりの登録者の合計数を取ってみることにする。(学会員じゃないけど)この程度のオアソビは目溢して貰えるだろう。個人的には学会ごとに比較してみて、律儀なヒトたちが集まる学会と締切直前までほっとくヒトたちが集まる学会(実在するかは怪しい)の傾向差が見てみたいよーな。
進化学会用サーバが落ちてたという津田君からの報告。即座に再起動して対処してくれたらしいが、ログ見ても特に変わった兆候は無かった。(床にそのまま転がして稼動したまま放置されてるんで)誰か蹴っ飛ばした、とか? とりあえずWatch-health のリスト(per every half-hours)に追加しておく。が、どのみち老骨に鞭打たせてるサーバなんで、もしかして物理的にヤバイのかも。
(元)共食いモデル、続き。
アイデア暴走中。ちょっと気を抜くと、養菌食者の行動やらその近縁種の食性などを調べものをしてた(これはある資源に対する種ごとのhandling costが大きく違うような状況からの連想)。なんにせよ脱線しすぎ、落ち着け。
そういえば、少し前のEvolutionかなにかに、食う側からの生食回帰(要はCNR)が食われる側のパフォーマンスを質的に向上させるような進化システムの話が載ってたような記憶が。あのアイデアは食物網の多様化の話に絡めてモデル系に組み込めるかも。
いずれにせよ文献を読んで情報の蓄積をするフェイズというのはどうにも焦れったい。気ばかり逸るせいで、上述のごとき現実逃避をしがちなのは良くない傾向だ。
芝草中立モデル(トガシ蔵王)、続き。
こっちはこっちで少し検討してみたが、結論からいえば僕のほうでやるモデリング(+ランダマイゼーション)はたいした手間ではなさそうだ。結局のところモデル自体はシンプルなので、問題は、採ってきたデータをモデルに当てはめる際にどれだけ適切で説得力のあるパラメータ推定が出来たか、という部分に集約される。
朝起き。午前中、おしごと。午後、研究室。
諸般の事情で先々週ガイダンス、先週休講、今週成果発表というスケジュールだったのだが、情報処理に関しては我々の需要は年々確実に下がっている、というか。自分で手を動かさなければ身につかないが、しかし、やってれば一人でも習得できる。そういうものだ。
午後過ぎからトガシ君と芝草データのモデル化について話し合い。やることの大まかな指針を立てて役割分担等々。夕方まで。
要旨入力フォーム公開稼動中。そっちが終わると同時くらいに英語版の登録受付でエラーが出るという報告。原因は振り仮名の要求がそのまま残っていたため。英語だから不要だということで削除したんだが、チェック機構だけ残っていたらしい。
ろくにテストしないで稼動させるとこういうメに遭う、…ということで要旨入力の方も不安が無いといえば嘘になる。
これでひとまず仕切りなおし、ということで、(元)共食いモデルのアイデアと状況の整理、夜過ぎまで。
朝起き。午後、研究室。
自宅で本を読んでから研究室。
夕刻から輪読会、担当は渡辺君で前回の続き(らしい)。微妙にもどかしくあまり進まず。渡辺君の説明に焦れたらしくツダ君が終始ピリピリしていた。終わったあと、今回の内容の生物の拡散モデルについて小沼さんと話し込む。
明日の輪読会のは来週に延期ということなんで、その時間を使ってトガシ君と話をするアポイント。
要旨入力フォーム。
ひとまず完成。昨日の問題点は『全て再入力させる』というので解決。ま、作る側としては楽だけども。
今回は既にテスト済みのものを組み合わせるのが7割くらいなので、テストは短くて済む。教訓は簡単そうに思える設計でもアタマの中だけでしないで一応落書きしましょう、というところ。
さて、あとはサーバに移して各種設定変更をして、カワタ先生にテストしてもらおう(登録してないと要旨入力できないので)。
メモ:”中村桂子の生物進化40億年の旅 (1)”
昼過ぎに田辺君がビデオをもってきて見せてくれた。千葉さん出演。オンライン配信はもう少し先になるのか、されない予定なのかがちょっと判らないのが残念。
朝起き。午前中、研究室。
午前中、セミナー(カ)。本日は村田君の担当による論文紹介。グッピーのmating preferenceへの光環境の影響についての論文。なのだがプレゼンテーションが原稿の棒読みはちょっといただけない。せっかく頑張って理解した論文なんだから聴き手に面白いと思って貰える話しをしないと投資した時間と労力が勿体無い。
それはさておき、体調が悪くディスカッション途中で中座したりと集中できなくて申し訳ないことをした。
正午過ぎまで雑用を片付けて締めに外出。全部済ませて午後過ぎ研究室(再)。
要旨入力フォーム。
ひとまず大まかには完成。ファイルを別けておいて逐次ロードしていくのを嫌って、自分の挙動を再帰的に変えるスクリプト設計にした所為で書くのに少し時間が掛かってしまった。
あと残るは細かいレイアウトの調整など。よくよく考えたら、発表者は兎も角、共著者の所属に関する情報を回収するタイミングがここまでひとつも無いことに気づく(遅すぎる)。
どう対処するかはカワタ先生に決断して貰うとして、とりあえず付焼刃的に要旨の入力cgiに[通信欄]なるものを用意して、そこに適宜入力してもらうことにする。その処理に関しては…中井さんゴメンナサイ。
で、あと一月程度の間に(元)共食いモデルは話をまとめてコーディングして結果(の、少なくとも見通し)まではでっち上げなきゃマズイですよ、と…。やることはほぼ固まりつつあるんで、話の流れを通して手を動かせばいいのだが、何だかんだで後回しになってるなあ。……というのを言い訳にしちゃイカンのだけど。
トガめたこみモデルの話をしに、幾度か占部研に赴くもその都度すれ違い。結局本日はトガシ君を見かけず。ま、いいか。
寝ず。午前中、お仕事。午後、研究室。
研究室に顔を出した直後に、中丸さんから個体間相互作用(モドキ)を記憶するようなモデルの実装に関して相談される。悩むほどのデザインではないのだけどアタマが寝ていてまともに説明できなかったので、即興で書いて見せながら説明。こんな感じ:
#include <map.h> using namespace std; class Uwasa{ private: map<int, int> m; // map
で型宣言を行う public: Uwasa(){}; void add(int key, int val) // ハッシュ表にデータを追加 { m.insert( pair<int, int>(key, val) ); } int show(int key) // 検索 { return( m[key] ); } }; int main(void){ Uwasa kotai[10]; // 個体群つくる kotai[9].add(4, 10); // 登録例:『9番は4番のことを10だと思っている』 return( kotai[9].show(4) ); // 検索例:returnする意味は無い。 }
この程度でも十分理解して貰えたらしい。言葉であれこれ喋るより、こういうデザインでどうでしょう書いて見せる(動かす)という方が説明は早くて楽だ。
午後過ぎ、バイト。夕刻戻って来て、カワタ先生から受付フォーム英語版の修正指示。…覚えてたか。直してアップロード。お、Jeconetにアナウンスが流れてるな。
ついでなんで、もう今日は作業日と決めて要旨登録用のフォーム作成。夜過ぎまで。あとはタグの制御を書くのと、ファイル保存と再読み出し・メール送信への連結部分を書けば完成。
朝起き。正午前、研究室。
午前中、本を読んだり他、ごそごそとしてから研究室。めたこみ論文はおおむね理解した。各種パラメータの推定がかなり『役に立ちそう』な論文。プロトコルというかレシピというか、お手軽感はある。
要旨入力用フォーム、重い腰を上げて作り始める。一連の流れとしては、
もひとつ、
こんな感じで作成中。色々と質問されたり、質問したりしてドタバタするたびに中断して、あんまし進まなかった。
中丸さん来仙、静岡大工学部から東工大の社会学へ移られたそうで。カワタ先生との共同研究とのこと。沖縄料理の店に夕食を食べに行く。バイキング形式で取り放題という変な店だったが美味かった。
午後、研究室。
実はあと10日ほど、という、ちょっと急かされた感のあるトガシめたこみ論文解読作業。なぜだか印刷するとフォントがずれてθが≦になったりする。しかも毎回同じ組み合わせでなく場所ごとに置換後の文字が変わる。原因がよく判らないので仕方なく赤ペンで印刷後の紙に修正を入れていきながら解読。モニタで読む文には困らないのだが。
夜過ぎまで掛かってモデルを半分くらいまで。モデルの具体的なアルゴリズムまで延々と書いてあるんで、何をやってるのかは非常に判り易いのだが長い。とても長い。まあ、HubbelのNeutral Modelをこれから先実装するつもりなら、この論文読めば大方何とかなる、という感じだ。
あ。あと10日ほど(5月中)といえば、要旨入力スクリプトもそろそろ作りはじめないといかんのか。
夏風邪をひく奴は馬鹿だ、ということになっている。が、まだ梅雨前で夏じゃない。ということは僕は馬鹿ではない。うむ、完璧なロジックだ(13,16,17あたりに該当)。
午前中、研究室。
まだ少し体調上がらず。よほどショボくれた顔をしてたようで、カワタ先生にまで『何があった』と心配していただく。恥ずかしーので余計な誤魔化し方をしたが、ここでバラしてれば詮無いことだ、反省。気合いでテンション上げ。午後過ぎ、輪読会(占)。珍しく担当箇所なし、コンディション的には助かったが。終わったあとで、トガめたこみ論文の刻限が6月まで、カッチリ理解できてるならモデルにしちゃっても良いよという感じになった。マジメにべんきょーします。
竹中さんのwebページ経由で知った高橋メソッド、これすげー。自分のプレゼンテーションにこれ…は、ちょっと無理っぽいけど(図とか入れると説明が要るし)、なるべく簡潔にするという点では参考になる。
(元)共食いモデル、続き。
現状で、だいぶん旗色が悪いというか四面楚歌な雰囲気が漂うこの話。機能群レベルの多様性の説明を化学量論的なアプローチから試みる、というと新しいかなと思いきや、ことOmnivoreについては割りとスタンダードなアイデアなのかもしれない(Omnivoreやりたいわけではない、が)。幾つかの文献を読み進めていくと、そして栄養段階が低いほど餌としての質は悪いがabundanceが大きい。そうした状況から、Omnivorous feedingは[餌が多くかつ質は悪い条件]と[餌が少ないが質が良い条件]の両方で利益を上げられるため有利である(Coll and Guershon, 2002: この手の研究は圧倒的に昆虫の話が多い)、というのが受け入れられているようだ。
そういう意味ではずいぶん前(探してみたらちょうど四月の終わりだった)に、omnivoreの存在やgrazerが低次の捕食にとどまる理由として、肉食専門家に炭素(エネルギー)に制約が掛かってるからかもしれないという推測をしたが、これがあながち見当外れでもなかったらしい。
結局のところ"costs and benefits of diet generalization vs. specialization"(Diehl, 2003)というフレーズが、この問題の本質を端的にあらわしている。つまるところ、餌の質(その多くはタンパク含量)に着目したgeneralistか?specialistか?という問題について、皆さんgeneralist(Omnivore)が良んじゃないの、と考えてる、と。少なくとも昆虫についてはcarnivore⇒omnivoreというtrophic swichingが割とコンセンサスらしい(switchingの実例も結構ある)。
これに対して栄養転換効率を突き詰めていくと、diet specializationの行き先としては、より近い栄養段階のものを好むような進化が起きるんじゃないだろうかというのが、僕のモデルの仮説。もともとはリスクさえ取り払われれば共食いが起きるという発想からのスタート。
僕の頭の中での順序としては、草食い⇒雑食⇒肉喰い、という予断が先行していたのだが、形態的・系統的にはspecialist⇒generalistという関係のようで、多くのomnivorous taxaでは、より専門的な祖先形質から複数の栄養段階を食べることが出来るように分化してきたらしい。いずれにせよ、餌の質を追求することで植物−植食者系からの機能群の多様化がおきるというモデルとしては支障がない、ということになるのかな。
位置付けもコンセプトも固まったんで、そろそろロジックを詰めるのと、デザインの構築中。遺伝的アルゴリズムみたいなので、ぱっと見て判り易いモデルに作りたいなあ。落書きなどしつつDiehlやDenno and Faganの論文(よくみたら、どちらもEcologyのOmnivory特集号に掲載)と見較べる。暴走しないために重要なのは、反論に固執するあまりロジックが牽強付会になってないか、常に冷静にチェックされてあることだ。早い話がロジックが成立しないならどれだけ悔しくてもゴメンナサイして、モデルを捨ててしまえ、と、…いかん、どうにも弱腰だなあ。
メモ:”Freedom and Rules: The Acquisition and Reprogramming of a Bird's Learned Song ”
カナリアに人工の歌を学習させたら、若いうちはそれを良く覚えるにもかかわらず、成熟するにつれて、(聴いたことが無いのに!)典型的なカナリアの歌に近づいていった、という話。要するに経験的な学習の蓄積は生得的な本性を覆せないということを示唆する結果なワケで、またしてもブランク・スレートを否定する有力な証拠となる研究が出たという印象。
まとめの箇所の、羽目を外せるのは若いうちだけ、と言いたげなニュアンスの文章がちょっとおかしい。
午前中、研究室⇒セミナー。
前半担当は今村君でミジンコ寿命論文。事前に読んでたのでついていけたかな、というか、もうちょい説明が丁寧でも良かったかも。聴かなくても話を知っているので質問がしにくいのは良し悪しなところ。
後半担当は山口さんで論文紹介。ランダムに絶滅するんじゃなくて弱いやつから減っていくときには種間の相互作用がどう働くか予測がつかなくなるんで困る、という話? 不勉強にて、何が凄い話なのかどこらへんにインパクトがある話なのかがよく判らなかったが、Natureに載るからには、ま、何かがすごいんでしょー。
午後、最終調整をして公開版。要旨入力の方はデッドラインが5月中で良いという話なんで、しばらくほっとこう。要旨のまとめは中井さんが担当してるそうなので、彼女がTeXとか使えるなら全自動で整形までしても良かったんだけど、使えないということなんで、彼女に頑張って貰うとしよう。えーと、登録フォームを作り変えてマルチラインにするだけかな?それだけでいいなら楽勝かな。
午後過ぎ、同期だったヤマダが京都から来訪。しばし話す。元気そうで何より、ついでにヤル気も貰う。
(元)共食いモデル、続き。
やる気も貰ったし、そろそろ手を動かす段階に持っていくぞ。ということで、がしがしと論文をスキム。合間にモデルのデザインの落書きなぞ始める。で、文献探索を続けてるうちにS.Diehl(2003)が、同じようなコンセプトでのアプローチでもって「どのような条件でOmnivoryが進化・維持されるか」について解析的なモデル研究をしている論文を見つけてしまった。うっわ、ヤなもの見っけちゃったなあ…。
もっとも僕のアイデアとしては効率を突き詰めていくと草食い⇒肉喰い、になるんじゃないかなという話なんで主張としては、ほぼ全く逆だ。が、ここでDiehlが述べてるような話に収まってしまうのはヤダなぁ。
といいつつ、このDiehlの話を『どう崩そうか』と考えながら読み進めてるんで、徐々に自分の話のコンセプトが纏まって来たかも。もひとつDenno and Fagan(2003)と合わせて読みきったあたりで、おおよそ方向が固まってるだろう。
メモ:”Monkeys infect bushmeat hunters”
アフリカではハンターが近場で狩れる肉として霊長類も食べちゃうので、霊長類由来と考えられるウイルスが広まりつつあって困る、という話。
で、個人的に興味を引かれたのは、このウイルス感染のジャンプが共食いまで行かずともintra-guild predationにおける大きなリスクとなり得るという点だ。近縁種間でのウイルスの奇主転換は良く知られている現象だが、ジャンプした先で文字通り致命的なものになるケースが多い(この記事でもAIDSやエボラなどが例として挙げられている)。近縁種の捕食によるウイルス感染が、進化スケールの時間レベルでは大きな制約となる可能性は十分にあるだろう。
で、ここから先は脱線で、人食いを続けると自己免疫疾患になりやすいかも、という話があるが、自分に近いものを食うという文化には、実はウイルス感染という側面からもタブー的な社会的制約がかかるのかもしれない。しかしまあ、これは妄想の域を出ていないし、文化の話はマジメにやるつもりはないけど。
午前中、お仕事。午後、研究室。
朝、危うく寝過ごすところだった。緊張感が抜け掛けてんだろうか。どうにもよろしくない。午後過ぎバイト。
昨日の千葉さんの話し、たまたま見かけたんで訊いてみたんだけど、『まだ秘密』と言ってあっさりとかわされてしまった。
今村君のミジンコ寿命論文のプレゼン資料。一番大事なまとめ(イントロの問題提起に関するアンサー)が抜けていた。聴いた気になっていたんで、指摘されるまで気がつかなかった。そういわれれば(情報自体は断片的に埋まっているけど)確かにきちんと資料中でまとめられて無くて、これは僕の詰めが甘い。もっとまじめに見るべきで、要反省。
受付フォーム。
ひとまず僕の手を離れて、公開サイトを作成担当の津田君にURLとメールアドレスを通知。英語版のカワタ先生による文言チェック待ちと、マキノさんに登録確認メールの複写が行くように設定しなおせば公開、という感じだろう。
(元)共食いモデル、続き。
さてリハビリも兼ねて論文読みの続き。トガめたこみ論文はとりあえず措いといて、目下興味が傾いてる方を。Fagan(2004)を読んでる途中で、Denno and Fagan(2003), "Might Nitrogen Limitation Promote Omnivory Among Carnivorous Arthropods?", Ecology(84)10: 2522-2531.も引っ張ってくる。どっちかというとターゲットとしてはこっちなのかも。
で、餌質と捕食者の栄養塩要求の差が摂餌行動パターンを変えるというような話だと、Simpsonという人たちがやってるらしい(e.g. Raubenheimer and Simpson, 1993, "The geometry of compensatory feeding of locasts", Anim.Behav., 45, 953-964、未見、C:Nに着目した研究自体が陸上ではかなりの昔からえらく沢山ある) 。そっちも見ないと駄目だという感じで文献が拡散していく。僕が見たいのはもう少しメタな機能群レベルでの機能シフト⇒機能群間多様性を扱いたいところだが、さてさて、話がまとまらなくなってきたな。
メモ:”Box jellyfish show a keen eye”
今回は表紙もこれ。ぱっと見でこれが何かは判らないが眼の部分の拡大図。アンドンクラゲってどこにでもいる刺しクラゲなのね。Natureが好きな変な生き物特集、というわけでなくて、いわゆる「高等動物」でない単純な生き物でも高度な眼内レンズシステムを進化させており、器官の進化における一大トピックである眼の構造の進化について、大きな示唆を与えるのではないかと述べている。
もうちょい行動特性(クラゲの癖に餌を追い掛け回す)の説明要因として話を進めてくれれば、僕としては面白かったのだが。
午後、研究室。
朝、本を読んでいるうちに意識が飛んでいた、…実に久しぶりだ。多少疲れてんのかね。
研究室に顔を出してから今村君の発表資料を見てレイアウトを手直し。構成に関してはあまり大きく直すところがなくて、自分の同じ頃に比べて(僕は、というか、僕だけは毎回次週にやり直しだった)、うーん、優秀だよね。
今のカワタ研に聴く側の余裕が無くなったというのもあるけど、しかし、事前の発表準備期間における発表者へのケア(投資コスト)は相当に充実していると思う。賞味な話、(僕の頃のように)来週もう一回やりなおしといわれたら、聴き手としての今の自分なら(興味があれば当の論文を読んで)聞かねーです。そゆ意味では、まともなセミナーとして成立させるために事前に(僕を除いた)年長の人々が結構なコストを提供しているという側面がある。と、同時に、当時の面々がよくもまあ(やり直しに)付き合って下さったというか各々の持ち時間を犠牲にして下さってたなあ、と。何が言いたいかというと、当時僕の纏まらないプレゼン(というか、プレゼン以前のゴミな内容)を聴かされた方々、ごーめーんーなさいー、でした。
まあ、こういう身近な話題においてもシステムの最適化が起きるという事例ですよというのは、実感を伴って判り易い、といえなくもない(ナメたこといってんじゃねえ、というか、石をもて擲たれそうな放言だ)。
午後すぎ、セミナー(マ)。
前半、森君によるアミメアリの社会寄生者の進化に関する研究計画発表。テーマ的にはオモシロそうだったけど、イマイチまとまりの悪い内容。
後半、千葉さんによる陸生巻貝の絶滅と保全に関する発表。前回はモデルの話だったので食いつきが悪かった(十分に厭きさせない面白い内容だったと思ったが)として、ユーモアの増量を5割増しくらいでの発表。
内容的には、人の手による種の絶滅速度の評価に関する話から始まって、小笠原における陸生巻貝の絶滅要因は人の手によって持ち込まれた捕食者によるもので、保全はとても困難だろうという締めくくりだった。
相変わらず、非常に聴衆を捕らえて放さない面白いプレゼンで、一時間ちょっとに渡って非常に愉しい内容だった。それでいて研究の質レベルは高い。変な表現になるけど、いくつか学会とかに参加していろんな話を聞かせていただいているけれど、講演料を払ってでもぜひ話を聞かせて欲しいという人はなかなか少なくて、でも、千葉さんは講演料を払ってでも彼の話を聞いてみたいと確実に思える数少ない研究者の一人である。研究者のプレゼンテーションは行き着くところ聴き手にとってのエンターテイメントでなければ聴いて貰えないというのをつくづく実感させられる。
とはいうものの、じゃあどうするかというと、これが難しい。たとえば僕がお手本にしているウラベさんのプレゼンは、テンプレ的というか「成る程こうすれば⇒こう良い」というのが手取り足取り教えて貰ったままの構成になっているぶん参考にしやすい。が、千葉さんのようなプレゼンのセンスは、自分の発表技術(とかスタイルとか)にはなかなか参考にできない難しさがある。とゆーか、僕がおんなじをやったら、思い切り外して空回りしそうで怖くてできない。この辺は悔しいなあと思うより以前に、すげーなぁ面白れーなぁと思ってしまっているんで、まあ、今んとこ負けだ。
ところで要旨にあった、
『ボルネオの密林の奥ですごいものを見つけてしまった。さてそれはいったい何か?』
というのが結局明かされずじまいだったのがとても気になる。とても、とーてーも気になるですよ。というわけで、次にあったときに結局なんだったのか、アンタいったい何を見つけたんだという所を訊くことにしよう。
機会があってWinXPのリモートアシスタンス機能を使ってみた。
IP持ってるマシン同士なら何も考えないで接続を作って相手に送るだけなんで、これはとても楽で結構よいかも。とはいえ、DHCPとかで外に出てるようなマシンではどうするんだろう?
受付フォーム、まだまだ続き中。
さて、テストも順調だし後は公開を待つばかり、と思っていたのだが、セミナーから戻ってきたらカワタ先生よりの一通のメールが。ひとつは簡単な仕様変更で、なンでここまで来て組み上がった積み木をを崩すような真似をするかね、とか思いはしたものの、それはたいしたことないから読み流したのだけれども。
しかし。しかしだ。さらにそれに続く一行に恐ろしげな文言が。
『いま気づきましたが、英語も必要です。』
な、なんですとー。ちょっ、いやいや待て待て。まぢで? というか、『いま気づ(略
…夜半までかかって、英語版(らしきもの)をでっち上げる。てーか、実にさらっと書いてくれてからにこの野郎。まあ引き受けたからには責任を持ってやるさ、やーるーけーどーも、さ、なんだかもーこのへんにいろいろと該当してそーな気がしてきてねェ。
とはいえ、まだまだこれしき、まだ甘い。泣きたくなるほど酷いクライアントというと世の中にはもっと鬼のよーなのが(以下略。
あさ、研究室。
にちよーも早起き。ジェネシスからヒビキさんまで観てから研究室。タマねコト姐が良い、とか、弦の子弟がカッコよすぎとか、そういう感じ。
metacommunity論文の読み続き、と思っていたのだが、いくらもしないうちに山口さんの絶滅順論文の発表準備のための話を聴くことになった。が、論文の目的などについて少々要領を得ない。
午後から、バイトのため辞して駅前、夕刻帰宅。
午後、研究室。
午前中、本を読んだりとか。
受付フォーム、つづき。
この規模のアクセス頻度なら大丈夫だろうと緩めてたロック部分を、大宰府の某氏によってあっさりと人力で突破されたので対処。要望が多かった再編集時の入力内容の保持を実装して、旧版と差し替え。
夕刻から、山口さんの論文発表準備のために話を聞く。Nature掲載の論文でヤヤコシイ条件デザインのモデルの話。情報整理に思いのほか時間がかかって夜過ぎまで。
昨日の論文を読み始める。結構骨かも。
朝起き。午前中、お仕事。午後、研究室。
午後、輪読会(占)。恙無く終わって、ウラベさんに今村君の寿命論文の話を振ってみる。ちょっと話が盛り上がって、アイデアをインスパイアされる。
アイデアとしては、節度ある暮らしを送る個体と不摂生を続けた個体で適応度(生涯繁殖成功)にどのような違いが出るかというもので、デザインとしてはpulsed/continuous feedingで個体群レベルのentire life-history performanceの比較をする。落とし所としては「長生きしたければ不摂生を控えましょう(結果如何では、あえて不摂生せよ、となるかもしれないが)」というところ? シンプルだ。
モデルはegg productionに関するのが既に出てるから、これに餌供給パターンの違いを追加してやるだけですぐ作れそうだ。今村君あたりが同じデザインの実験データを採ってくれないかなーとかムシの良いことを考えつつ、とりあえずアイデアだけメモしとこう。
もひとつ、トガシ君のヤゴの話に関して呼ばれて、Fuller et al(2005?), Submitted to Am. Nat.をメールで渡される。トガシ君のフィールド(蔵王)と似たような実験デザインでNeutral Theoryな話をしている論文。しかし、まだ投稿中なのに全文アップしてあって、大丈夫なのか、これ。
で、この論文と同様のモデリングしようかという話になる。要するに野外データ提供してやるからモデル作れという話らしい。データとモデルのコラボという理想の研究スタイルなんで、是も非も無い。やる。
(元)共食いモデル、続き。
Faganのモデル論文読み、途中まで。真面目に読むのが結構タイヘンだがよく出来てる。しかし、中立モデルの論文読んだり他にもやることもいっぱい出来つつあるんで、あんましのんびりも出来ない。やることリストが溜まりすぎてエラいコトになってるな、急ごう。
受付フォーム、つづき。
順調にテスト稼動中、週明け公開というトコかね。レイアウト他、コマゴマとした箇所をちょこちょこ手直し。で、オカマリさんから入力メッセージで、
妹の希実(のぞみ)は9ヶ月ではいはいしてまーす
なる書き込みが。はい? 御次女がおられたんですか? 9ヶ月? だいぶん前に遊びに来たときにその旨言ってたらしいのだが、こちらが不在だったんで知らなくて驚いた。御長女はもう幼稚園だそうで、もうそんなになるんだっけ? 早いなあ、こちらも吃驚だ。
朝起き。午後、研究室。
午前中自宅で読書。一年余りぶりの新刊『七姫物語(3)』(高野和)、他。待たされた分だけ読み応えも十分、いよいよ大河物になってきて静かに燃える。願わくは、もちょっと刊行ペースが短けりゃなあ。
午後から今村君と少し昨日のミジンコ老化論文について訊かれる。主に実験手法に関して、クローンでない個体を得るために夏のswarming以前の時期に個体を採取するというのが何故かという質問など、いくつか。休眠卵(有性生殖直後の卵)の孵化直後にサンプリングをするためで(実はマテメソをよく読めば、ミジンコの通年生活史とサンプリング目的とその時期から推測は出来るんだけど)、確かにミジンコの生活史とかそのへんの知識が全く無いと(僕の知識も借り物ではあるんだが)、何のための処理なのかわかんないだろうなという質問だった。
夕刻、検索用のスクリプトもあがって、テスト公開中のアナウンス。データの取り纏めのスクリプトは受付け締め切りまでに適当に書くとして、問題が無いようならば、明日いっぱいくらいでテストも打ち切って正式な稼動状況への移行予定。要旨入力フォームも書くことになってるが、とりあえず仕様を聞いてからで良いだろうし、さして手間もかかるまい。
で、結局作業を始めてから丸々一週間弱を費やしてしまったが、これにて一旦切り上げ。……バグが出なければ。
夕刻過ぎ、輪読会(カ)。第一章担当は山口さんで、生物群の指数増加モデルに関する話題。内容も平易だし当人の説明も丁寧だったこともあって、あっさりと終了。
さて、しばらくアタマがスクリプトモードになってたので、そろそろモデルの話の方に切り替え戻そう、ということで、Faganのモデル論文など眺め始める。結局のところこの論文が(元)共食いモデルの話を進めていく上での鍵になりそうなんで、今週はこのモデルとそれに続く松村さんの論文をじっくりと腰を据えて読むのと、関連する周辺論文で足場を固める。
早朝起き。午前中、研究室。
午前中、高橋さんによる論文紹介。Levine, Kennedy and Naeem(), "Neighborhood scale effect ofspecies diversity on biological invasions and their relationships to community patterns", IN:『Biodiversity And Ecosystem Functioning』、Loreau, Naeem and Inchausti, eds., Oxford. :114-124.。内容は、多様性-安定性(侵入性)について、McAutherがいうところの種の詰め込み(packing)モデルに沿うならば、ある生態系の種多様性が高ければ高いほど、(資源あたりの密度が高いために)侵入が起こりにくくなるはずであるが、しかしこれはホントだろうか、確かめてみよう、というもの。
果たして、二つの陸上植物系においていずれの系でも確かに上述の効果は検出された。しかし、一方の系では侵入頻度の高さそのものが系の多様性を作っており、すなわち、事実上詰め込みの効果は存在はするものの、見えないか、もしくはキャンセルされているようだ、という結論だった。(実際の論調は逆で、侵入頻度の高さが多様性を高くしている系であっても隣接他個体による侵入のしにくさ、詰め込みの効果がなくなっているわけではない、という説明ではあったが)。
さて、まあセミナー自体は(やや冗長ではあったものの)非常に判り易く、よく纏められていた。しかし、内容そのものに今ひとつ釈然としないものが残る。確かに効果としては存在するかもしれないが、それがその系の多様性を説明するわけではないなら、いったい何のためにこの効果の存在を明らかにする必要があるのだろう?
McAutherの詰め込みの効果はおおよそ生態系なら普遍的に存在するはずだが、それがある生態系の多様性を説明できることもあればできないこともある、といいたいのならMcAutherのモデルの説明で十分である。どうにも、著者らのやっていることの意義がわからない論文だった。
午後から、今村君のミジンコの寿命(老化)についての論文に付き合って夕方まで。senescenceの進化に関する話題というのはひとつのトピックではあるようだ、という雰囲気はわかった。まあ寿命に関するトピックそのものは面白いかなとも思う、けども。
さて、個体レベルでのr-Kパフォーマンスの経時劣化を組み込んだモデルは寡聞にしてみたことが無い(僕が知らないだけで、これは間違いなく既にあるだろう)。もしかすると面白いアイデアではあるのかもしれないが、今ひとつ、このアイデアの面白げな途い道が思いつかない。まあひとつの理由には、僕自身が生態系生態学的なものに目が向きがちだから、というのはあるかもしれないが。
普通は同じモチーフ(僕はモデルなんで正確ではないけれど、この場合はまあミジンコ、ということになるか)をみているなら、何かについて調べていると聴かされれば、おおよそ何に興味があってそんなことをしているのか想像がつくものだと思う。だからこそ、自分が今まで気づきもしていなかったような、自分の視野(というか、自分の発想に収まる範疇、とでも言うか)の外にあったアイデアというのはなによりも面白い。そういう意味で、彼(を操るカワタ先生)のビジョンが、いったいどこを向いていているのか興味津々である。
午後過ぎくらいから受付フォームつづき。
昨日のは結局DNS側のミスで、こっちのpostfixの設定は無罪だったようだ。で、httpdの設定も手早く切り上げて、テスト運用を開始。いやいやいや、フルコントローラブルなサーバだと(文字通り自分で好き勝手にいじることができて)扱いが楽で良いやね。あ、テスト環境からこっちのサーバでの稼動に移行しましたというアナウンスしてないや。
登録データの検索用スクリプトが8割がた完成、と。手抜きのために登録スクリプトのほうで出力するデータの形式を変更。
これもいいかげんに撤退戦をはじめないとジリ貧な感じ。致命的なバグとかで作業が停まってるわけでもなく、細かいトラブルは出る端から即座に潰して、かなり順調なペースで各工程が消化できてるのに結局3・4日ほど後ろにズレ込んでる訳で…。
朝起き。午前中、お仕事。午後、研究室。午後過ぎ、バイト。
よくよく考えたら五月はかなり忙しい。
受付フォーム。
スクリプトのバグはあらかた出ただろうか。午後からはサーバの方のセットアップ。で、mail serverの設定がどうにもよく判らない挙動をするんで色々と調べていたら、
$host [該当アドレス]
HOSTNAME.biology.tohoku.ac.jp mail is handled (pri=10) by HOSTNAME.biology.tohoku.ac.jp.biology.tohoku.ac.jp (←なんかヘンなコトになってる)
…さて。とりあえず設定だけ済ませて、もう一回問い合わせ。
web serverの方の調べ物をしつつ、ミジンコの寿命の進化についての論文を読んでいた。よる撤収。
朝起き。正午過ぎ、研究室。
自宅で本を読んでる途中で、メールチェックをしてたらウイルスに関するアラートが来ていてあわてて研究室。前科数犯の某氏がまたしてもウイルスをトラップしてSPAMを撒いてたらしい。結局、既に横山さんが対処してくれてたんで、僕自身はまたあんたかよこの野郎と文句言うくらいだったのだけど。
さて、週があけたのに、受付フォームにトラップされて各種モデルが色々停まったままですよ、と。諸般の事情(僕側ではない)でセミナーの担当が6月末に延びたけど、気を抜かないで当初の予定のペースでいけるようにしよう。
受付フォーム。
幾つか細かくも無いバグを取って、テスト公開中。幾つかのMLにアナウンスを投げてテストの人柱をお願いする。3日足らずで作ったものを実運用にまわすというのも無茶な話と思うんだが、まあ仕方が無い。協力者には金一封、とはいかないですが、出来るだけテストの協力をお願いします。
で、いくらもしないうちに結構な量のエラーが。ひとつずつ潰していって、気がついたら夜遅くになっていた。これ以降の大幅な変更作業は多分無いはず。10日までに済ます、というのは結局スクリプトの方だけということに。
で、日付が変わるころに帰ろうとして致命的なバグを発見。削除モードで実行すると登録一覧がクリアされる。大慌てで修正開始、一時間程度で解決。split()の要素削除を失念してただけなんだが、これが実に致命的に効いていた。やべーやべー。というわけで、今しばらく、思いつく限りの操作をしてみるテストが必要だ。
申請したDNSの登録が違うアドレスに割り振られていた(調べたらマツシマさんの使ってるPCの名前が…)。仕方ないので、セットアップまで済ませて細かいチューニングは明日以降。残すところ、もうちょっと。
今回はCGI.pmというperlのcgiスクリプト支援モジュールに大変助けられた。というか、これなしで3日で書き上げるのは無理だったと思う。実際、フォームから受け取って処理してという処理を書くのにここまで驚異的な簡潔さで書けてしまうと、もうCGI.pmなしでcgiは書く気がしない。
今回はparam()を泥臭く使った他には、ヘッダとかを自動的に書き出したりとか程度で、あんまり活用はして無いんだけど、次からはFORMからcgiに渡して再FORM化するのもこれを使うだろう。
午後過ぎ、用事のついでにウラベさんのところに。
実験手法について、surfice filmとは何かと訊かれたんだけど知らなくて、「表面張力とかかなー、でも死ぬのかなー?]とか適当なことしか答えられなかったんで教えていただく。曰く、ミジンコには種(というよりも体サイズとか構成材とかだろうか?)によっては、表面張力によって空気と水の界面にトラップされてしまい、そのままでは飼育できないものがある。これを解消するために毒性があまり無いセチルアルコールを飼育溶液に低濃度で混ぜることがあるそうだ。詳しい文献は、Desmarais(1997), J.Plankton.Res.,19,149-154を参照。
微小環境での流体を考える上では、レイノルズ(粘性)だけでなく界面フィルムのような話も実は生物に致命的な影響を与えかねないほど重要になってくる、というのは結構面白い。が、質問してきた当の本人にとっては、別段全く必要ない情報だったよーで。
めも:”ランドウォーカー”
おおお、かっちょえー。 篠原重…じゃなかった、榊原機械にも専用のページがあって動画などが見られる。
午前中、研究室。
日がな一日スクリプティング。現在の進捗状況。残すところはこまかいバグ取り。デバッグのためにぞろぞろと情報が表示されてるんでかっこよくないが仕方ない。
さすがにメール送信機能だけは閉じておく。バグ取り終わったらテスト稼動させて、登録情報の検索・確認用スクリプト(未実装)を作ればスクリプティングのほうは完了、かな。といいつつ、なかなかにバグ取りが終わらない。
サーバのセットアップ(だけ)完了。mail/webの設定まだ。電源落として放置。
日付が変わる直前に撤収。
よく考えたら、再来週に自分のセミナー担当が廻ってくる。それまでに(元)共食いモデルを意地でも間に合わす。
午前中、研究室。
夕刻、蔵王より戻ってきたカワタ先生から作るかどうかの打診。ここで断ったらどうする心算なのだろうとか思いつつ、せっかく作ったスクリプト群を無碍にするのも可哀相なので是と返答。で、ようやく仕様を貰う。だから遅いっての。…引き受けたからにはやるけども。
文句を言っても始まらないんで(ここで書いてるけど)、がりがりと書き換え。来週いっぱい使って良いという旨伝えられたんだけど、見返りの方も期待薄な感じのうえ、実の所、こっちにもこんな時間的余裕が無いのでさっさと片付けてしまおう。
午後過ぎちょっと出かけて、それ以外は作業。現在の進捗状況。以下、やったこととやることー。登録確認画面と完了画面の両方で登録情報を表示させるのは(全く同じ情報だし)無駄っぽい感じがするなー。
こっから先、まだ手付かず。
昨日は夜過ぎに仙台に戻ってきてそのまま昏倒。
朝起き。午前中、お仕事。午後、研究室。
昼過ぎから黙々と作業。現在の進捗状況。残る作業は、スクリプティングが、
その他の作業が、
なかなかにヤバゲなペースというか。どーにももうちょっとくらい早めに言ってくれりゃなあ。
…自宅に戻って来るまでに頭が冷えた。
よく考えたら、そんなメドイことをしないでも、適当にフリーのcgiを流用してCSVファイルか何かに登録できるように書き換えれば良い。RDB使ってどうのこうのとかヤヤコシイこと考えて、ああもう、恥ずかしい。アホか。
というわけで御大層な機能は要らんハズなので、無駄に高機能なものを作るというアホな考えを捨てて、フリーのcgiを探して参考にさせてもらうとしよう。やるべきことは以下のとおり。
この程度なら全然他愛もない。さて、早速cgiのデザインを考えてってみるか。
( )初回登録
(・)登録変更:変更pass[ ]
( )登録取り消し:変更pass[ ]
なんだ、フリーのcgiとか探すまでもない。この程度ですむなら自前で書いても余裕でいける。カワタ先生からの要求仕様がさらに高度だった場合は、…まあ検討するということで。
上の案、早速ツッコミをもらう。ありがとープロの人。
1はどーなんだろうね、自前のmailサーバあるからそっちに投げても良いけど、ローカルSMTPで処理させた方が楽な面もあるし。2は、あるのかな? mailで使えてシステムで使えない字。逆はありそうだけども。一応念のために調べるか。3は適当にロックさせて登録完了画面から呼び出したスクリプトでロックファイルを破棄する、とかでいけるかな。4はエラーメールのレポートを管理者宛に送信して(これをやるのにローカルSMTPの方が都合よさそうな気がする)、該当アドレスの情報を一時退避させるか。5はごもっとも。
調べてたらあった。グループウェア使ってるとhoge/foge/huga@xxx.xx.xxx とかあるらしい。ま、これは単純に『申し訳ないけど使えません』ということで蹴らせて貰う。全角で入力というのもあって、こっちはいかにも多そうだ。半角で入力して下さいと書いてあっても沢山いそうだ。こっちはjcodeで半角に変換させる処理をかませとかないとまずいかな。
午前中、研究室。
私用により午後早くに撤収。
共食いモデル、つづき。
研究意義というか位置づけ。ここまで機能群内の多様性をstoichiometoricなアプローチで説明を試みてきた。このモデルでは、機能群間、じゃないな、機能群にまたがる多様性がどのように作られうるかについての仮説を提案する。とか書くとASSモデルよりはダイレクトなのかも。
メモ:「科学常識このぐらいは――目安作り、文科省乗り出す」
ゆとり教育からのゆり戻しということなんだろうか。
それにしても、○×なんだから期待値からするとあてずっぽに答えても50%、この日本の数値をさらに下回る国においては、何がしかの教育的バイアスがかかってる、とか?
Q. 現在の人類は、原始的な動物種から進化した
A. 人間は神によって作られたのであり下等な動物からの進化など、…ていうか進化なんて存在しない
とか。
朝起き。
午後、研究室。
論文原稿直し:CNRによる競争排除遅延モデル。
カワタ先生より原稿が戻ってくる。細かい修正の指示などへの対応作業。幾つかの図のモノクロ変換で線種を変えたらエライことになったんで、とりあえずグレイスケール変換にしとく。trade-offによるパラメタ設定についての記述を書き直し。いっそのことtableを一つ増やした方が早いのかもしれない。
一通り直してウラベさんにメールで送付。こっちはこっちでコテンパンにされるんだろうなあ…。
夕刻、カワタ先生から学会用の登録フォームを作れないかとの問い合わせ。案件としては、cgiインタフェースから入力した一通りの学会参加情報をメールとして収集したいという内容。「いつまでですか」と訊いてみたら「連休明けまで」なる返答が。短いというか一週間無いし。どうしたものだろう。コストに対する見返りとしては、(該当学会のメンバですらないので)ボランタリーを期待されるのは論外として。
明日受けたとして、週の真ん中の4,5に仙台にいないことを差し引くと実質の作業時間が3日。何とかごまかしてせいぜい10日くらいまで引っ張って5日。さて『仮に』引き受けるとなると、10日まで納期を引き延ばさせるとして、一連のシステム構築にどのくらいの手間がかかるだろうか。
第一案。聞いた内容だと、メールで集めてから先を考えてない美しさに欠けるデザインなんで、まあこれは直接RDBにぶちこむデザインに変更して、
(1-1) cgi入力フォームの作成。
(1-2) cgiとRDBとmailが使えるサーバの確保、これは自前で用意した方が何かと楽だろう。
(1-3) cgi利用可能なWEBサーバ構築。
(1-4) RDBサーバ構築。
(1-5) mailサーバ構築。
(1-6) RDBへのアクセス・データ管理用のインタフェースの用意。
(1-7) 登録確認用mail送信スクリプトの作成。
こんなとこか。
(1-1)についてはRDBにどうやって渡せばいいか決めるだけなんで、フォーム作成はたいしたことない。(1-2,3,5)についてもウチは割と融通が利くんで、サーバ立てるのと並行して申請しとけば確保できるだろう。問題は(1-4)だな。PostgreSQLあたりで構築するとして、これは自前でやったことが無いんで多少調べものをする必要がある。(1-6,7)はRDBに何を使うかによりけりで手間が変わってくる。これを指定の納期で仕上げようとすると、さて。手間はかかるが無理すればできる。
第二案。メールで集めた内容は手作業で処理してもらう、その手間に関しては知らん振りしてしまう。
(2-1) cgi入力フォームの作成。
(2-2) cgiとメール発信ができるサーバの確保、上述同様に自前で用意。
(2-3) cgi利用可能なWEBサーバ構築。
(2-4) mailサーバ構築。
これなら余裕。3日もあればお釣りが来る。が、手作業部分が自分に回ってこないように最大限の努力をする。
第三案。第二案に小細工を噛ます。
(3-1) cgi入力フォームの作成。>個別に連番テキストとして保存。
(3-2) cgiが使えるサーバの確保、上述同様に自前で用意。
(3-3) cgi利用可能なWEBサーバ構築。
(後日)
(3-4) 連番テキストとして保存したデータを処理するスクリプト作成。
まあこの辺が現実的か。公開後にデータ処理をまわすことで時間稼ぎをするという、切羽詰ったときに時折見られる仕事スタイル。処理した内容をついでに確認用としてmail送信できるところまでスクリプティングできれば上出来、というところだろう。が、これをやるならRDBを使える第一案のほうが楽で、面倒を後回しにして時間稼ぎする分、手間が増えるのが泣き所。
もうちょい先まで時間があるなら間違いなく第一案。楽するなら第二案だが後味がよくない。現実的に「オシゴト」するなら第三案だが手間を考えるとやりたくない。今日中に細かいところの検討をしてから、第一案が楽にできそうなのが無いか考えてみる。明日中にカワタ先生に要求仕様の確認をして、第二案なら受けるけどその後の面倒は断る、第三案なら即蹴る、工数短縮の目処がたつか時間の余裕ができるなら第一案で受ける、と。断れないというわけでも無いし、断っちゃうのが一番楽なんだろうけどなあ…。
積んであるのを片端から読み崩し中。ひぐらし解、読了。前話ほどではないにせよ、怖い。紙媒体で無いからこその演出というのをよく判っている。
早朝起き。
午前中、研究室。
ミジンコの空間的行動特性から藻類多様性を考える(仮題)、つづき。
昨日からの続き。もしかして共食いの方の食物網モデルに使えるかも、ということで、predatorとかomnivoreについてgrazerベースでデザインしてみる。