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[TODO stack]

99 作図

80 輪読会担当:Chapt.24
70 プログラムの高速化



11月30日(Tue)

金曜日の夜頃から風邪。今朝方までダウン。熱が出るという感じではなかったものの、咳が止まらない⇒寝られない⇒体調が上がらない、という悪循環には参った。

 午後過ぎ、研究室。
午後過ぎバイト。咳はいまだ収まらず。どうにも集中力に欠けて困る。夜、カワタ先生より論文に関する問い合わせ。説明に関して色々あるよーで。曰く、英文以前、だそうで…。風邪ひきにつき早めに撤収。


11月26日(Fri)

 正午前、研究室。
輪読会の準備作業。…をしていたらツダ君が準備が間に合いそうなので先にやっても良いと申し出てくれた。あれこれ予定が重なってバタバタしているのを哀れんでくれたらしい。助かるし、進行も章の順番通りになるので有難くお願いする。とはいうもののさっさと作業を済ませることに変わりはない。というか、自分の順が廻ってくるのはもしかして年明け?

午後過ぎ、輪読会(占)。院試のため、いつもの小会議室が利用できず、占部研の学生部屋でやることになって微妙に落ち着かなかった。


11月25日(Thu)

 午前中、おしごと。午後、研究室。
おしごとは来週が最終。午後過ぎ、輪読会。今日は積極的に喋るようにしたので寝なかった。やはりこういう積極的に参加する姿勢が重要だ。寝ないで済むし。終わった後で、千葉研の森君に彼の研究材料のチビクワガタに昨日の共食いのモデルあてはめられないか話してみる。やや興味を示してくれた様子。暇なときにでも適当に情報を下さいとお願いしておく。

夕刻、土居さんからメール。生態学会(大阪)での自由集会の要旨が送られてきた。宣伝せよとのことなんで、一応ここでも公開しておく。宣伝効果がどれだけあるかはかなり怪しいところだけれども。


11月24日(Wed)

 朝、研究室。
午前中、セミナー。なんと学科棟の会議室(大・中)のプロジェクタ(天井吊型)が盗難にあってしまい、急遽レジメだけでの発表になってしまった。最近盗難が続いているらしく、とうとう生物系でも盗難発生ということのようだ。当面は携行用の小型プロジェクタを使うしかない様子。早速Yahooオークションの出品状況をチェックする者もあり、ネットオークションが盗難についての心理的な閾値を下げる要因になっているという認識はかなり浸透しているようだ。

発表担当はキクチ君による修論の進捗状況報告。なのだが、結果だけという感じだったこともあって深いところまでは突っ込めなかった。

正午前から午後過ぎまで私用にて外出。夜過ぎまで輪読会の準備など。

夜半、占部研のイワブチ君が来訪。新しく導入したネットワークプリンタの設定ができないとのこと。見に行くとネットワーク経由でしか設定ができず、一番初めにブロードキャストで検出しなければならないタイプ。設定しようにもブロードキャストで検出できないので嵌っていた。色々あがいた結果、設定に使っていたマシンのウイルスバスターがパーソナルファイアウォールでブロックしていた。で、これを切ったら検出できて後はマニュアルどおりに設定完了。

 メモ
JECONETに流れたメールの文面に気になるタイトルがあって調べたところ、松村正哉さんという方が、「餌の窒素含量を向上させるためにギルド内捕食が進化するかもしれない」という研究をされているらしい(結果は「餌の質よりも食べやすさ」と出たみたいだが)。ちょうど、「質の良い餌を求めて共食いが進化するかも」というモデルを暖めていたところだったので、出鼻をくじかれた感じ。僕が考えていたモデルの想定は共食いだったんで、そもそもそれほどおきやすいのかというところで引っかかったままに放置していた。
厳密に言うなら共食いとギルド内捕食では性質の違う話なのだが、根底にある「良い餌を食べるように進化する」というロジックは同じわけで。しかも、こちらの研究はギルド内捕食なので、おそらく僕の想定よりも現実的だ。ちょっと口惜しい。釧路の生態学会での口頭発表だったのにチェックしてなかったのも残念。


11月23(Tue)

 午後、研究室。
快晴ということもあって、久々に二輪であちこちうろつく。目的地は特に決めずになんとなく気の向くままにふらふらと。今日はすれ違った二輪にタンデムがやたら目立ったのだけど、皆考えることは同じで、年内の遠出はこれで最後ということなんだろうか。

午後過ぎに研究室。ちょこっと作業。後は拾ってきた論文を眺めたり。Google Scholarは思っても見なかったものが検索に引っかかってくる上に、その場でPDFが読めたりするんで思ったより便利かも。というか、純粋に面白い。まあ確かに、それ単体で完結している研究も論文もまずありえないわけで、本来こういうハイパーテキスト的な文書構造というか情報の相互参照というありかたは良くなじむんだろう。WoS(リンク先はWoK)の検索した論文を誰が引用したかを辿れる機能も最初に見たときには感動したものだ。…と、遊んでる暇はあんまし無い割にこういうもので延々と遊んでいるのも考え物だ。

夕刻、ほんのわずかだけ作図に関してカワタ先生とあれこれ。むー、メンドい。


11月22(Mon)

 朝、研究室。
どうにも生活リズムが不安定で、本日は4時起き。なんだかなあ。正午前に生態学会の参加比を振込みに外出。快晴なので気持ちよい。(かなり)遠回りをして研究室に戻って、作図作業の続き。意外と面倒な上に、情報としては増えるものがないので、なんというか楽しくない。

午後過ぎセミナー(マ)。前半は高橋君によるマイマイの交配前隔離とフェロモンとの関係について。フェロモンによって交配前隔離が達成されているかもしれないという可能性があって、実験してみたらかなりクリアに棄却されたという結果。聞き終わったときにはシンプルでは歩けど微妙だなーと感じたのだが、更に質疑応答を効いていると本当に隔離が起きているかどうかを確かめていないとのことで、そっちが先なのではないかと感じた。

後半は大橋君担当で論文紹介。Copepodの餌選択は餌の質ではなくてサイズで決まっているという内容…だったのだけど、プレゼンテーションに難あり。で、結局あまりたいした質疑応答はされなかった。個人的には、途中で牧野さんが言っていた餌の質(特にリン含量)に応じて膜構造が変化して、それに対して受容体(?)の応答が変わることがあるとか何とかいうところに興味があったのだけど。


11月20(Sat)

 午前中、研究室。
英作文続き。夕刻にちょっと私用で抜け出して、再び研究室。夕刻、斉藤君が夕飯を作ってくれたので御相伴。鮭と白菜と茸とジャガイモのバター炒め・白菜のおひたし・味噌汁。夜半に英作文が完成したんで撤収。


11月19(Fri)

 午後、研究室。
午後過ぎ輪読会(占)。被食ー捕食系のLVモデルについての説明をして、途中で、リミットサイクルと発散軌道についての説明を間違えていたことに気づく。ちょっと失敗。教科書のほうの説明はなおさらわかりにくくて誤解を招く書き方だったので、まあそれよりはマシだったということにしておこう。

 英作文続き。
イントロダクションの下書きを通して読み返してみると、先に書き終えた議論に対して論理的な整合性が取れておらず、総括すると何がいいたいのかわからない文章になっている。この論旨がおかしいためにどうも釈然としない論理展開になっているわけだ。論理展開自体を大幅に修正しつつ英作文を進める。

 自由集会(JES52)。
正式に決まったそうで、タイトルも流れていた。それにしても、25案も採択って多いなあ。今週の水曜日に、他の発表者の方のタイトルとか見せてもらったところ、連名にしてるのは僕だけだった。そういうものなのか。ま、それはさておき、

栄養塩再供給者としての藻類食者の役割と藻類群集への影響
〜藻類-藻類食者間相互作用のシミュレーションモデリング研究
*加藤聡史、占部城太郎、河田雅圭 (東北大・院・生命科学)

発表内容の細かいところはさておいて、今考えてる内容(予定)としては以下のような感じの流れかな。というわけで久方ぶりに『研究メモ』。

  1. 数理生態学(生態系モデリング)と藻類-藻類食者系についての簡単な経緯
    〜これまでの藻類-藻類食者系をモチーフとした代表的なモデル研究事例について、ごく簡単に紹介する。
  2. 発表者の研究テーマ:消費者による栄養塩再供給
    〜藻類食者の捕食とは別の効果について紹介する。
  3. 発表者の研究紹介(モデリングアプローチという研究手法について)
    〜発表者が行った研究について、藻類-藻類食者の具体的なモデリング(個体ベース・格子もデル・etc.)について、モデル化手法を中心に紹介する。
  4. モデル研究と実証研究の統合に向けて
    〜まとめとしてモデル手法と実証的手法との統合的なアプローチに向けて、何がしかのコメントみたいなものを。

2,3は問題ないとして、1.はどうするか。そもそも、生態学の教科書に載ってるような、誰でも知っているalgae-grazerモデル研究ってどのくらいあるかね。簡単に思いつくところで、Rosenzweig(1971,Science)のParadox of the Enrichmentとか? うーん、微妙…。「モデル系としてのalgae-grazer系」のほうが導入としても話しやすいか。モデルのアドバンテージというと(物、時間、手間、予算とかの)コストあたりが妥当なところかな。algae-grazer系をモデル化するアドバンテージというと、陸上系なんかに較べて…再現性? モデルしかやってない僕がそゆこと言うと殊更に嘘っぽいよーな。

4.の実証研究との絡みのところは外せないだろう。モデル屋として呼ばれた真意はこの辺だろうし。理想論な内容を表面的に喋るだけなら楽だけど、自分の研究内容と噛み合わせつつ実証研究との繋がりを喋るのは難儀しそうである。「おまいは実物は全然触ってないだろ」というツッコミ必至な気がする…。

 メモ:『shfs: (Secure) SHell FileSystem Linux kernel module』

Shfs is a simple and easy to use Linux kernel module which allows you to mount remote filesystems using a plain shell (ssh) connection.

まあ実のところ自分の使い方を考えると、zshの補完機能でファイル名をキャッシュしてくれればscpでも十分に代用可能という気もするが、結構便利そうなんで、暇を見て導入してみよう。


11月18(Thu)

 午前中、おしごと。午後、研究室。
午後過ぎ、輪読会。途中でまた意識がトんでいた。いかんなあ。で、来週までに、半分くらいは準備をしておかないとまずい雰囲気。どうにも余裕がない。

とはいえ、先に今週中と言い切ってしまった論文原稿の方を仕上げる作業。出だしに苦労してどうにもうまくいかないんで、書けるパラグラフから片付けていく。どうも情報に重複というか無駄が多い。その辺を修正しつつ、日付が変わるに頃撤収。


11月17(Wed)

 午前中、研究室
本日はセミナーの連続で大変だった。

研究室セミナー。本日はクマキ君による研究経過報告。プレゼンテーションの問題で、モデルの構成要素についての情報が把握しにくくて、中身がなかなか見えてこないために、話の進み方が遅い。結果のほうもまだまだ大変そうな感じ。

午後、メール書きとか英作文の続きとか。午後過ぎ、本日のセミナー(マ)、二つ目。
一人目は占部研B4東川君による、卒論研究の進捗報告。直接指導している土居さんも来ておられた。結果がいろんな河川の棒グラフを10いくつ纏めて表示されたもんで面食らった。なるほど人の振り見て吾が振りなおせというところか。自分の発表のときにも気をつけよう。

二人目は、M1ダイチ君によるコオロギの鳴き方の話。コオロギは繁殖前隔離のために種ごとに鳴き声の波形と音色が違っていて、 仙台をはじめとして何箇所かで鳴き方の異なるオス個体が採取できたそうだ。 鳴き声の波形を撮ると、種内でもより「がんばって」時間当たりの鳴く回数を増やして、エネルギー消費の少ない余韻部分を減らしているオスが好まれているかも、ということらしい。
 「がんばって」鳴く頻度を上げすぎると別の種として認識されないかという質問をしてみたところ、ダイチが考えるには音色(と和音)が重要ではないかということだった。加えて、「がんばる」オスは多種が同所的に存在しないサンプル地点でしか見つかっていないそうで、ということは隔離の必要がないから「がんばる」ということなんだろうか。
 最後のほうで鳴くのに消費するエネルギーを測定しようという話が出ていて、どうやって測るのか尋ねてみたら、呼吸量で計るという答えが返って来て、飛び跳ねたりして呼吸量が変わるのではないのかと思っていたら、案の定ウラベさんに突っ込まれていた。

夕刻、ウラベさんのところに質問というか雑談というか。藻類に供給される栄養塩量の内訳を取ってみたときに藻類食者の排泄による再供給量が果たしてどれだけの貢献をしているかについて暫く前から調べていたのだが、思うようなデータが見つからないというような話。じっさい、CNRのコンテクストではよく、「消費者による栄養塩の排泄は生産者に対する大きな栄養塩供給源になっている」という旨の記述を見かけるのだが、藻類が利用する栄養塩のうち消費者由来のものがどのくらい占めているのかについての定量的なデータは見たことがない。定量的なものはないね、なんて話を聞きつつ、幾つか参考になるかもしれない資料をいただく。まあ、そう簡単にはいかないか。

夕刻、モリトさんによる英語での研究紹介セミナー。質問するにも英語によるまともな質問ができなくて情けない思いをする。自分としては大きな課題を残す結果になった。内容のほうは、議論の最後のほうで、質問を受けて返答に困ったりやり込められたりしていたので、モリトさんにはもうちょっと健闘して欲しかったかも。

夜、戻ってきてから英作文の続き。ま、予定内には終わるでしょう。色々な方からできるだけ早めに投稿しろ、沢山投稿しろと発破をかけられた。


11月16(Tue)

 午後、研究室⇒バイト

 督促色々。
1.生態学会(大阪)の自由集会は恙無く採用されたそうで、タイトルを送りなさいとの旨のメール。企画者の土居さんから。締め切りは26なんでまた良いかと思っていたら、夕刻ご本人が見えられてタイトルを提出するようにとのこと。あ、PD学振で愛媛だそうで、おめでとうございます。

慌てて、タイトルと発表方針を送ったのだけど、あんなので良かったんだろーか。自分が順番の最後で、持ち時間20分だそうで、ホントにいいのかなあ。口頭での発表は初めてだけど、せっかく話をさせてもらえる機会を貰ったことだし、失望されないような発表内容にしたいところ。発表前には必ず目を通す竹中さんによる学会での発表心得を今回も(全面的に)参考にしつつ。まあ、実際に発表原稿をつくるのは、年明けてからだから当分先、…でもないか。

…と書いていたら、おおむね問題なし、細かいところは後日詰めましょうな旨のメールが返ってきた。レスポンス速い(これは僕の方が遅いだけなのだが)。

2.英作文にいつまで掛かってんだ愚図、という旨のメール(注:ここまでは書いてない)。カワタ先生より。実際のメールの内容としてはできたところまでメールで遣せというもの。慌ててIntroduction以外を送って、残り(Introductionと作図)も今週中には必ず完成させて送りますと書いてしまった。えーと。週の後半は徹夜かなぁ。


11月15(Mon)

週末は半年振りの大掃除。まあ、若干研究室に顔をだしたりもしたけども。大筋の方は土曜日の午後過ぎくらいから始め、て間に色々はさんで、日曜の午後くらいまで掛かる。普段しない所為で余計に手間が掛かるのと、いざやるとなると上から下まで徹底的にまとめて片付けたくなる性分であるため時間が掛かって仕方がない。本当のところは普段からこまめにというのが良いのだろうけど。

 終日、自宅作業。
ここの所やることがごちゃごちゃしてるんで、一旦リセットと単純化のために自宅に篭る。入ってくる情報を遮断して、目の前にあるものだけ片付ける。ついでにネットワークも落としてしまえば完璧なのだろうけど、流石に仕事にならんので其処まで極端なことは出来ない。


11月12(Fri)

 午後、研究室
午後過ぎ、輪読会(占)。僕のすぐ後の担当の大橋君がお休みだったので、急遽そこも僕の担当に。という訳で割りとあたふたしながらやった所為でかなりトチリ気味だった。…いつものことという気もする。ついでに生態学会での発表申し込みのほうの参加タイトルをウラベさんにOKを貰う。

夕刻、生態学会の一般講演申し込み。ポスターで登録(申し込みタイトルと要旨『予定』)。登録締め切りまで2週間前の時点であるが、受付番号は0059番、こんなもんだろーかね。僕が勘違いしていて、要旨の登録も今月末だと思っていたんで書いてしまった。年末年始の期間までに結果を見て、内容がどのくらい変わるか判らないが、面倒だし、問題がなければこの要旨をこのまま使ってしまおう。

英作文、議論部分ほぼ完了。もうちょっと残っている部分を数箇所片付けたら次はイントロダクション。時間ばかり掛かってるなあ。


11月11(Thu)

 午前中、おしごと。午後、研究室
午後過ぎ、輪読会。順調に自分の担当が今月末になりそう。準備せねば。

此処暫くドタバタしていた所為で間があいてしまったが、英作文続き。本日は結構集中できてかなり進んだ、…とおもいきや、実のところ終わりが見えてこない程度にあんまり進んでない。うーん。


11月10(Wed)

 朝、研究室。
午前中セミナー。当研究室ではサッカー大会に関する特例があり、セミナーよりそちらが優先される。というワケで本日は一時間遅く開始、担当はワタナベ君による論文紹介。前回のセミナーと輪読会の風評はカワタ先生の耳にも入っており、事前に面倒を見るべしとの命がさまざまな人に下されていた。

内容は樹冠と地上部にすむ鳥の体色の話。環境中の光の色が違うんで、隠蔽色による選択が強く働く地上にすむ種は地味な色になり、樹冠では選択が弱くて光も色鮮やかなので派手になる、という感じ(?)なのかな。かなり必要だろうと思われる情報が割愛されてて、最終的に「なんでやねん」と云いたくなるストーリーであった。メインで面倒を見ていた大槻君も最終的にはフォローしきれなくなっていた…。

午後、自主ゼミ続き。今回でラスト。いやはや、長かった。もうちょっと端折っても良かったかもしれない…。


11月09(Tue)

 午後過ぎ、バイト⇒研究室。
輪読会のための本を読む。あまり進まない。

 メモ:『knoppixでPCクラスタリング』
高校生二人が学校のPCで夕方から使えるクラスタリング環境を実現。この記事は体裁を整えただけで元のレポートと全く変わらないんでオリジナルを読むほうが良い。レポートの結果を見る限りでは、並列化効率がE(p)>0.9をキープできている10台前後での並列化が一番効率よさそう。そのうちCDデータも公開するとのことなので、研究室レベルで安価に実現できる並列計算環境としてはかなり良いものなのでは。


11月08(Mon)

週末は出稼ぎに行っていた。一日24時間というのは思った以上に長いということを痛感した…。いろんな人からいろんな話を聞けたので楽しかったのでよし。

 午前中、私用。午後過ぎ、研究室。
午後過ぎ、セミナー(マ)。前半、B4下山君による論文紹介。隣接する湖で遺伝的な構造が異なるミジンコがlocal adaptationによって維持されており、選択要因として捕食による選択だけではなく環境要因もあるかも、という内容。小さい湖のほうではchl-a量が少なくそれに対する適応が、大きい湖からの侵入を妨げている(かも?)という説明。では逆に小さい湖いるtypeが両湖でdominantにならない理由を質問してみたところ、別の要因があるかもしれないが不明という。

千葉さんからミジンコの世代時間を考慮したらgene flowがないのではないかという指摘があって成程と思った。逆に中立なマーカーが保存されているのは適応による競争排除が支えているのではなく、gene flowが支えているという説明の方が判り易い。いずれにせよ捕食とは異なる選択的要因が云々といっておきながら選択要因をchl-a以外で調べていないというのはどうかと思った。

後半、ウラベさんによる「占部先生の統計講座:超特急版」。B4やM2のデータ整理が本格化するこの時期なので〜、という内容。基礎の基礎からGLMまで超特急で説明して、GLMを使って湖沼のデトリタスの由来に関するモデル選択をしましたという研究紹介。結論としては、統計を使う人は適用しようとする手法がどう使えないかというところを自分で勉強しましょうというのとGLMは良いという内容。主に統計に関する質問がされていて、タナベ君がいれば大活躍であったろうに、残念ながら本日は欠席だった。

吾が身を振り返ると、幸か不幸か、今のところ統計にお世話になりそうな研究予定がない。「母集団」そのものを扱う所為で統計的手法を用いた推定が必要にならないのは、そういった意味ではアドバンテージであるのかもしれない。まあ、必要に迫られれば嫌でも勉強するだろう。

湖沼の全炭素量の内訳が湖沼の栄養区分(貧栄養〜不栄養)でほとんど変わらないという結果は結構意外だった。絶対量はもちろん増えるそうだが、富栄養だと外来デトリタスが激増するかと思ったのだが、そういうわけでもないらしい。とはいえリターフォールなどの研究では、落ちる前に炭素以外は驚くほど植物によって回収されるという話だから、全リンや全窒素量で見ると違うかもしれないと思って、炭素量以外のデータに質問してみたら、おそらくは地図的要因で湖沼ごとにケース・バイ・ケースだろうという回答だった。


11月05(Fri)

 午前中、私用。正午前、研究室。
かねてから行こうと思いながら、先延ばしになっていた植物園で開催中の冬虫夏草展を見学。これまで、数点の標本を見たことしかなかったのだが、70点以上の標本と大きめのパネル写真とイラストが展示されており、よく言われる表現だけれども、ナウシカに出てくる虫から生えているキノコそのものである(あっちがモチーフにしているのだが)。多種多様な虫に寄生した菌のそれぞれが実に奇妙で面白い。イラストや写真は良く見かけるが、あれだけの数の実物標本を一度に見学できる機会はめったにないと思う。じっくり見学しても一時間あれば十分に見て回れる。11/23まで、東北大学生無料・一般でも220円くらいだったはず。

正午頃に、修理に出したPCが戻ってくる。問題なく起動。電源部品代と工賃込みで8000円程。戻って来て起動しようとしたときに、地図情報ソフトのUSB接続式のライセンスキーが見当たらないことに気づく。結局オオツキ君が物陰に落ちているのを見つけてくれたのだが、物が物だけに(値段もすごく高い)全身冷や汗を書いた。ちょっと管理が杜撰過ぎた。反省。こういうのは僕の責任にしてきちんと管理しておいたほうが「僕が」冷や汗をかかなくて良いかもしれないと思わされた出来事だった。

雑用も片付けて、昼からは英作文続き。作業途中で午後過ぎ、輪読会(占)。夕刻戻ってきて英作文続き。


11月04(Thu)

 午前中、お仕事。午後、研究室。
午後過ぎ、輪読会。よくよく考えると自分の担当が一月後くらいには回ってくる。どうにも忙しいなあ。

昼過ぎ頃に、カワタ先生より遠まわしに論文について急かされたよーな。うひー。というわけで、大慌てで書きかけの議論部分の英作文の続き。がりがり書く。悲しいことに慌ててみても英作文の速度はさして変わらないのだけれども。

 メモ:『最もセキュアなOSはBSDとMac OS X』
まあ、BSD自体が素人がroot権限をのっとるには敷居が高いのもあるとは思うのだけど、どうしてもクラッカーに見向きもされてないのが現状なのでは、と勘繰りたくなるような結果になっている。この手のレポートが出るたびに「そらみろ、やはりWindows/Linuxは危ない」なんて事を言い出す人がいるけれど、単純にサーバのOS種別の稼働率を反映しただけだろうと思う。クラッカーの心理を考えれば、普及してるものを狙いたいというのが自然なんじゃないかと思うし。

オリジナルの記事は参照してないのだが、母集団(普及台数)で割ってみたところ、案外、一番セキュアなのはWindowsでした、なんて結果になったら笑うに笑えないような。そもそも、malwareの普及率にしても絶望的に違うわけで、そういった意味では「マイナー=セキュア」な図式になっていないものこそ見てみたい。

 メモ:『新にわか管理者奮闘記(1)』
セキュリティ話続きでもう一つ。いつぞやの続き。これを紹介していたMLで、「運用管理は動いてて当たり前、何かあったら査定が下がる(損な役回りだなあ)」とか「ファイルサーバとネットワークは水と空気のようなもの(と上司にいわれた)」と嘆いている投稿があったのに対して、「おいしい水やきれいな空気を手に入れたければ、お金がかかりますよ」という切り替えしがされていてちょっと感動。それがどのくらい受け入れられるかというところはまた別として。


11月02(Tue)

 午後過ぎ、研究室・バイト。
夕刻より英作文の続きとお絵かき作業開始。使用ソフトはpixiaなるフリーソフト。とはいえ、もともとgnuplotなりで出力したものを改修する程度の作業内容なので、実のところ、これほど機能が充実している必要もない。世の中には更に高い値段のソフトもあるが、絵を描く商売でなし、どの程度すごいのかは正直わからない。もっと使いこなせるようになれば不満も出てくるということなんだろうか。


11月01(Mon)

本日より11月。

 朝起き。正午過ぎ、研究室。
結局、電源交換の機体は修理に出すことで自分の手から離す。一応これで、手持ちにレストア待ちの機体はなくなった。午後過ぎからマクロ生態のセミナー。本日は千葉研の修論組みの二人。

前半は森君の発表で、チビクワガタムシの社会性の成立要因についての考察。幼虫の餌の使いにくさを社会性でフォローしているという論調だったけれど、生活史を聞いているうちに怪しげなファクターが散見する。発想は面白いけれど、その論拠となるデータの集め方というか押さえるべきデータの選択に難あり、というか。話としては面白いし、これを踏まえて更に妄想を膨らますことが可能なねたに思えた。

後半は田辺君の発表で、トビケラの種分化は河川環境の地理的勾配と側所的分化で説明されてきたけど、実は系統樹を見るとそうとも言えないという内容。河川の上流から下流に向けた環境勾配が、具体的に何をさしているかのイメージを固めにくい(質問してみたら当人は水温でも底質でも良いといっていたが)のは、ちょっと困るのではないかと思った。他の数人からも同様な意図を含んだ(であろう)質問がされていたが、当人はそちら側には興味があまりない様子だった。

 論文書き(日本語⇒英語)
研究計画も出したし、あんましのんびりやってるわけにも行かないのだが、気分を変えて、残っていたモデルの藻類のtrade-offに関するセクションとシミュレーション全体の計算条件やシナリオ、パラメータについてのセクションを英作文。特に計算条件については他のセクションと重複した記述がちらほらあるので、最終的にどう整理するかは悩みどころになりそうな。しかし、つくづく思うに、英作文するために下地の日本語の文章も結構りアレンジしてるんで二度手間になってる箇所が結構ある。徹底的に叱られた経験まで無駄になってるとはいわないけども。モデル部の記述は全文章のうち半分以上を占めているので、折り返しは過ぎたのだが、のこり、イントロダクションと議論、作図、まだまだ長い。


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