A級シューターへの憧れと、あがき

                                   Shooter’s Room


     雨のように降り注ぐ敵弾を華麗に避け、敵陣に果敢にも挑み、己の限界に挑み続ける。
    ・・・シューティングゲームを極めた天才たち、それがA級シューターです。
     彼らに憧れ、一歩でも近づこうとあがきつづける、凡人、かねごんの努力の日々をつづります。

    その1 天と地ほどの開き・・・。

    私のシューターレベルはB級です。

    街のゲーセンでは、そこそこのシューティングゲームをこなし、やりこんだ
    ゲームは、調子がよければクリア。まずまず満足できる状態でもあります。
    (恥ずかしながら、たまにギャラリーができると、うれしかったりもします。)

    しかし・・・。

    私とシューターとは、圧倒的な違いがあります。
    それは、プレーを見れば一目瞭然。

    雨のように降り注ぐ敵弾を華麗にかわす美しさ、
    そして一瞬のチャンスに、生死を分ける集中力。
    高得点のためには、危険を厭わない勇気。

    それは、天と地ほどの開き・・・。

    私は、人よりも反射神経が優れているわけでは、ありません。
    卓越した集中力があるわけでも、ありません。

    ・・・いわゆる凡人・・・。

    しかし、ただ憧れるだけではなく、この差を、
    少しでも埋めようとする努力の日々の始まりです。


    その2 ボンバーを極めろ!!!

    シューターと一般人とでは、弾を避ける能力が格段に違います。

    同じ敵弾が飛んできても、シューターは生き残り、一般人はやられます。
    技術、集中力、自信。シューターには、揺るぎないなにかがあるようです。

    一般人が生き残るための手段は・・・ボンバーのみ。

    そうです。残されたボンバーを利用すれば、生き残る事ができます。
    ぎりぎりの死線をみたとき、ボンバーが私を救ってくれるのです。

    逆に・・・。

    目を見張るような、避けの技術をもたない私は、
    「ボンバーを持ったまま死ぬことは、許されない!!!」

    そして、「無駄なボンバーも許されない!!!」のです。


    ボンバーを極めろ・・・。


    その3 パターンを極めろ!!!

    つづく・・・。





    シューター用語集

    ここでは、シューターがよく使うと思われる用語を集めて解説します。
    (一部、ローカルなものも含まれます。)

    語句

    読み

    意味

    青

    あお

    自機の武装うち青色の攻撃手段を指すが、一般に
    レーザーの装備であることが多い。(自機のパワーアップは
    青→レーザー、赤→通常弾(拡散)という形が一般的?)
    ちなみに緑はトリッキーな武器が多いので危険である。
    使用例、「青を取れ。」

    当たり
    判定

    あたり
    はんてい

    弾が重なった際、当たったと判定される、キャラクタの
    部分。通常は、見た目よりも小さい範囲に設定されて
    いる。シューターは、ここだけが当たらないように見切る。
    使用例、「ドット単位で、当たり判定を見切れ。」

    あちょー

    あちょー

    X68000というパソコンにある、ただ敵弾を避けるため
    のゲーム、「脊髄反射であちょー」のこと。同人ながら、
    洗練された面構成とリプレイ機能により、当時、多くの
    シューターを熱くさせた。実際、圧倒的に弾が多かった
    ため、弾の多いゲームの代名詞として使われた。
    使用例「あちょーのような弾の量だ。」

    アドリブ
    避け

    あどりぶ
    よけ

    敵弾を、パターン化しないで避けること。単にアドリブ
    ともいう。使用例、「ここはアドリブで、いけ。」
    ドリフとは、関係がない。

    安地

    あんち

    動かなくても敵弾があたらない場所。安全地帯のこと。
    おおまかに敵弾が当たらないところや、一時的に敵弾を
    避けられるところは、半安地(はんあんち)という。
    使用例、「このばらまきは、ここが安地だ。」

    安定

    あんてい

    リスクが少なく、容易に乗り超えられること。さらにリスクを
    低くできる場合は、「大安定」という言葉を用いる。
    使用例、「この面は青で安定。パターンを使えば、
    大安定だ。」

    打ち
    返し
    弾

    うちかえし
    だん

    ゲームの2巡目に登場する、敵を倒した際に打ち返してくる
    敵弾のこと。大抵は、コンマ数秒遅れで弾が発生し、非常に
    よけにくい。一定の距離以内では打ち返してこない事を利用し、
    接近して撃破するというテクニックもある。

    撃ち込み

    うちこみ

    硬い敵に接近し、弾を集中して当てること。効果の反面、
    リスクも高い。無敵時間を使うとリスクを軽減できる。
    使用例、「ボスは出現時に、撃ち込んでおけ。」

    A級
    シューター

    えい
    きゅう
    しゅー
    たー

    シューティングゲームという範疇の中で、人とは思えない
    能力を発揮する人たち。神?

    オート
    ボンバー

    おおと
    ぼんばあ

    自動で発動するはずの無いボンバーが、まるで自動で
    発動しているがごとく、華麗にボンバーを使いこなす名人。
    初めてみたときは、不思議でしょうがなかった。
    使用例「あの人は、オートボンバーだ。」

    ALL

    おおる

    全ての面をクリアすること。シューターの夢。たいていは
    陰険なボスが待ちかまえているため、困難。2巡目で
    ALLのゲームが多い。使用例、「余裕でALLしたよ。」

    覚え

    おぼえ

    敵の攻撃パターンを覚えて、攻略に生かすこと。
    関連「パターン化」

    硬い・
    硬さ

    かたい・
    かたさ

    敵の耐久度のこと。実際、弾を打ち込んでも、なかなか
    壊れない敵が多い。(注:対義としては、柔らかいとも、
    硬くないとも言う?)使用例、「この面は、敵が硬い。」

    かま掘り

    かまほり

    後ろ(画面下)より攻撃されること。一般に
    シューティングでは、後ろからの攻撃は反則であるが、
    ある種、それを売りにしているゲームもある。
    使用例、「今日も、かま掘られたよ・・・。」

    かぶせ
    持ち

    かぶせ
    もち

    コントローラーのスティックを持ち方の一つ。上から手を
    かぶせるようにしてつまむスタイルの事を指す。
    一般には、かぶせ持ちとワイン持ちの二つが主流であるが、
    慣れていれば、自己流でもまったく問題はない。
    関連「ワイン持ち」

    カンスト

    かんすと

    得点のカウントが止まるほどの高得点をあげること。
    エンドレスのゲームでは、通常、クリアの指標に使う。
    かなり高い技術レベルが必要な場合が多く、シューター
    の夢の一つでもある。(時に、自虐的でさえ、ある。)

    気合い

    きあい

    一般には、精神力の高まった状態と勢いを指すが、
    シューティングでは、策が見あたらない時に発せられる。
    自信家でないとシューターはつとまらない。
    使用例、「ここは気合いで勝負だ。」

    鍛える

    きたえる

    1.自機の武装をパワーアップさせていくこと。
    使用例「青を鍛えていけば、安定だ。」
    2.ゲームや、そのキャラクターを「やり込む」こと。
    使用例「その機体で、鍛えてみようかな。」

    筐体

    きょう
    たい

    ゲームの台のこと。たまに、ミスを筐体のせいにする人が
    いるが、見苦しいだけ。台を叩いても、なんの解決
    にもならない。逆に、本当にメンテナンスが悪いときは、
    店員に直してもらうのが吉。2P側プレーが、無難か?
    昔、100円トラップという、喝上げがあったらしい。

    切り返し

    きり
    かえし

    敵弾を徐々に引きつけ、画面端に追いつめられた
    状態から、逆方向に転換して避ける方法。三日月避け、
    八の字避けのテクニックの要である。タイミングが勝負。

    固定弾

    こてい
    だま

    一定方向にだけ撃たれる弾の総称。
    関連「ばらまき弾」「狙い弾」

    ザコ

    ざこ

    群をなして出てくる小さな弱い敵の総称。大抵、一発か
    数発の弾で倒すことが出来るが、数か多かったり、動き
    がトリッキーであったり、撃ち残すと大量の弾を出すなど
    意外とあなどれない。関連「ザコボス」

    ザコボス

    ざこぼす

    一見、ザコの様に登場するが、耐久力があったり、
    レーザーを発射したり、体当たりが強烈であったりと
    ボス敵並に危険なザコをいう。使用例「この面は、
    ザコじゃなくて、ザコボスだ!!」

    残機

    ざんき

    残りの機体。標準設定の台は、通常は残機が2。
    なぜか最後の一機だけは、長生きする・・・らしい。
    一部のゲームでは、ランクを下げるため残機を生け贄
    にすることもある。→残機つぶし
    使用例「ラスボスまで、残機が2だったので、楽勝。」

    残機つぶし

    ざんき
    つぶし

    目的達成のため、わざとミスすること。ほとんどの場合、
    目的はランク(難易度)を下げることか、点を稼ぐこと。
    使用例、「ここで残機をつぶして、稼げ。」

    残機ボム

    ざんき
    ぼむ

    使った瞬間に、自機が無敵になるボンバーのこと。
    使用例、「この機体は、残機ボムなので有利だ。」
    (注:ローカルか?自機ボムとは違うので注意。)

    自機ボム

    じきぼむ

    とあるゲームにあった、残機をボムに使う仕組み。
    最初、観たときは、目を疑った・・・。

    社会人
    プレー

    しゃかい
    じん
    ぷれい

    お金にものをいわせコンティニューを繰り返し、ゲームを
    クリアする方法。技をみがく時間が無く、お金だけがある
    社会人にありがち。店は儲かるが、心は満たされない。
    →対義語、ワンコイン

    高橋名人

    たかはし
    めいじん

    ファミコン時代に登場したゲーム名人の一人。1秒間に
    16発の連射が特徴的で、当時、一世を風靡した。
    その後、メーカー各社でいろいろな名人が出現するが、
    それはまた、別の話。
    ゲームは1日1時間という約束は、どこにいったのでしょう。

    ため撃ち
    (ため)

    ためうち
    (ため)

    エネルギーをためて、一気に放出する攻撃のこと。
    たまるまで時間がかかる分、強い攻撃ができる場合が
    多い。弱っちい弾がでて、がっかりする事もある。
    戦略的に重要で、暇をみたらためておくのが一般的。
    使用例、「硬いぞ。ためを使え!!!。」

    段階

    だんかい

    1.自機の武装の段階の事。一般的には、パワーアップ
    アイテムをとる毎に強くなる。スタート時は一段階。
    時間で下がる場合もある。
    2.ボス敵が変形し攻撃してくるパターンの事。通常、2回
    変形するので、3段階目まである。ゲームの到達指標
    にも使われる。第○形態と言う場合もある。
    使用例、「5ボスの3段階は、めちゃくちゃだ。」

    調教

    ちょう
    きょう

    速い弾に、目が慣れる状態のこと。
    もちろんやばい意味ではない。

    ちょん
    ちょん
    避け

    ちょん
    ちょん
    よけ

    自機をねらう連続的な敵弾を、引きつけてぎりぎりで
    避けていくテクニック。レバーをちょんちょんと横に
    入れて姿から名付けられた。

    点稼

    てんかせ

    得点を稼ぐ行為。主に、クリアの目的と離れた行為で
    稼ぐ場合を言う。
    使用例、「ここではボスを倒さないで、点稼だ。」

    東亜
    プラン

    とうあ
    ぷらん

    創世記から独創的なゲームを作り続け、今日の
    シューティングの地位を築きあげた伝説的メーカー。
    名作を次々に発表し一世を風靡したが、バブル期に
    「えんま大王」という占いゲームに手を出し、倒産。
    「えんま・・・」は今をもってしても、ゆるしがたい。
    ゲームは、自機が遅い事、ボムが遅い事、トリッキーで
    使えない武器、三味線のようなベースの音楽が、
    特徴的であるが、本質は本格派シューティングである。
    現在でも根強いファンが多数存在する。
    使用例、「東亜のように、熱いゲームだ。」

    東亜節

    とうあ
    ぶし

    東亜プランのシューティングに特徴的な、BGMの
    フレーズの事。ベースが、べんべんべんべんときこ
    えるところから、ついたらしい。
    使用例「このゲームでも、東亜節は健在だ。」

    狙い弾

    ねらい
    だま

    自機を狙って撃ってくる弾。扇状に撃ってくる場合、中心の
    弾が自機を狙ってくる場合も含める。
    関連「ばらまき弾」「固定弾」

    パター
    ン化

    ぱたー
    んか

    敵の攻撃パターンと自機のとるべき最適な行動を覚え、
    リスクを少なく越えること。行動パターンの逐一を覚え
    全て同じ行動をとる「完全パターン化」や、敵の出現や
    動きを覚えそれに対応していく「部分パターン化」などが
    ある。単に、「覚え」ともいう。

    蜂

    はち

    怒首領蜂というゲームに出てくる、最強最悪のボス敵。
    画面を覆い尽くすような弾を撒き、ボンバーにはバリアを
    張るという陰険さ。圧倒的な強さを前に、涙をのんだ
    シューターは数え切れない。使用例、「蜂のような弾だ。」

    ばらまき
    弾

    ばらまき
    だん

    自機を狙わず、画面を覆うように撃たれる敵弾。
    アドリブな避けが試される。自機を狙う弾がセットになると
    急に難易度が高くなる。関連「狙い弾」「固定弾」

    びびり

    びびり

    強い敵や攻撃に対し、必要以上に驚いたり、警戒しすぎたり
    して持っている能力を充分出しきれないこと。
    関連「やり込み」

    ホーミ
    ング

    ほうみ
    んぐ

    目標を追尾して攻撃する形態の事。ミサイルが一般的
    だが、レーザーや火炎が追尾することもある。

    ボス敵

    ぼすてき

    面(エリア)を超えるために、倒さなくてはいけない敵。
    たいていは数回変形し、攻撃パターンを変えてくる。
    1面のボスを1ボス、2面のボスを2ボスなどと呼ぶこと
    も多い。

    ボム

    ぼむ

    ボンバーのこと。ボンブと呼ばないこと。

    ボンバー

    ぼんばあ

    敵弾を一瞬にして消し去る最強アイテム。通常は
    使用回数に制限がある。使った瞬間に自機が無敵になる
    ものと、そうでないもので区別する。また、攻撃力が強い
    こともあり、戦略的に最重要である。

    マクロス
    ミサイル

    まくろす
    みさいる

    アニメ「マクロス」に登場するような、派手な軌跡を描いて
    追尾するミサイルの総称。なんとなく、頼もしい反面、
    敵弾が見にくくなるというリスクもある。効果が低いと
    さらに、それっぽい。

    無敵時間

    むてき
    じかん

    ボンバーを使った直後や、残機が出てきた瞬間におこる
    敵弾に当たらない時間の事。一般には自機が半透明に
    なっている。アイテムを拾ったり打ち込みにいったりと
    有効に利用する。

    メスト

    めすと

    現在は無くなってしまった雑誌、ゲーメストの略称。
    高度なゲーム攻略記事が人気だった。シューター以外
    にも、多くのゲーマーのバイブル的存在。
    使用例、「メストによると、気合いでGOらしい・・・。」

    やり
    込み

    やり
    こみ

    一つのゲームを(または、ゲーム内での1キャラクターを)
    反復してプレーすることによって、極めて高い知識と技術を
    獲得すること、または、獲得した状態のこと。
    使用例、「このゲームは、やり込みが無いので、もう少し
    やり込みが必要だ。」

    予告
    無し
    レーザー

    よこく
    なし
    れー
    ざー

    予告や予兆が無いまま、いきなり撃たれる即死のレーザー
    のこと。突然の事に反応できなく、突然死を招きやすい。
    当然、シューティングゲームでは、禁じ手であるが、
    何度死んでも、やはり納得がいかないものがある。

    よこ戦車
    よこヘリ

    よこ
    せんしゃ
    よこへり

    撃ち逃したザコ(主に、地上物の戦車)が、画面下に消える間際に弾を撃ってくること、または撃ってくるザコそのものを指す。
    画面下の視界ぎりぎりから急角度で撃ってくる弾は、たいへん
    危険であり、かつ、やられるととても悔しい。(だまし討ちのようで)
    雷○というゲームは、撃ち逃しではないのに画面下から敵が
    発生し、横から撃ってくるという陰険さであった。
    「予告無しレーザー」と並び最もシューターの嫌う攻撃である。

    雷電ボム

    らいでん
    ぼむ

    使ってから発動までの時間が長いボンバーの総称。
    雷電という有名なゲームのボンバーが、耐え難い程、
    遅かった事に由来。
    使用例、「この機体は、雷電ボムなのが残念だ。」

    ラスボス

    らすぼす

    ゲームの最後に待ちかまえている強敵。通常、2〜3
    段階に変形し、プレーヤーに陰険な攻撃をくらわせる。
    かつて、「蜂」と呼ばれる最悪のボスが存在した。

    ランク

    らんく

    ゲームの難易度の事。筐体の設定と、プレー中に変動
    する難易度の2種類がある。高くなると、敵が増えて
    硬くなり、弾が多くなり速くなる。ゲーム中の変動には、
    パワーアップを抑えたり、ボムを捨てたり、自機を
    捧げたりと、ランクを上げない工夫をすることもある。
    使用例、「ランク高くて弾が見えない。」

    ワイン
    持ち

    わいん
    もち

    レバーの持ち方のひとつ。手のひらを上向きにし、
    指の間にレバーの柄を挟める持ち方は、ワイングラス
    を連想させる。(本当はブランデーですが・・・。)
    一般的に、格ゲーに向いていると言われているが、
    有意差はなさそう。関連「かぶせ持ち」

    ワン
    コイン

    わんこいん

    ゲームをコンティニュー無しで、プレーすること、または
    クリアすること。ワンコインクリアとも言う。通常、クリア
    とは、ワンコインクリアの事を示す。
    百円で2クレジットの設定でも、各々ワンコインと呼ぶ。
    →対義語、社会人プレー。







    ばっく!!