pokr_a01.gifC50テールライトLED化計画・導入編


led6.jpg
(特に意味の無い画像です。雰囲気だけ・・・図)

ここではLED化に必要な基礎知識を紹介いたします。
(注:知っている方はパスしてください。)


材料について

LED化で使う材料を紹介します。(価格も参考程度に)

高輝度LED
(60〜400円程度)

DC電源で使い、端子(足)の長い方がプラス側。
2〜4V程度の電位降下がある。
抵抗を直列に繋ぎ、電流を調節する必要がある。
(12〜20mAぐらい)
安くて暗いLEDをたくさんつなげるより、明るい物を
少なく使ったほうが配線が楽です。

抵抗
(3〜10円程度)

(電源電圧−LEDの電位降下)の電圧がかかる。
電圧と抵抗でLEDに流れる電流量を決定する。
(記憶の彼方からオームの法則を引き出す。)
抵抗の代わりに、定電流ダイオードなどを使う場合もある。

定電流ダイオード
(CRD)
(100円程度)

一定の電流を流す事ができるダイオードで抵抗の代わりに
使う事ができる。(ただし2V程度の電位降下がある。)
向きがあり、線のある方がマイナス側。
逆向きでも電流が流れるが、定電流の性質は無い。

ブリッジダイオード
(70〜100円程度)

交流を直流に直すブリッジ回路を一つにした物。

電解コンデンサ
(10〜200円程度)

DC電源を安定させるために並列で用いる。
+側と−側があり、部品に書いてあります。

基盤
(60〜100円程度)

プラバンでも代用化。はんだ付けするので使った方が
便利かと。


これらを使って回路を組みます。





カブの電源について
(注:ウェッジ球の場合です。)

テールライトへ供給される電源について紹介します。

denkyoku.jpg

これがウェッジ球のソケットです。(画像真中の丸い穴です。)
見た事がある方も多いと思いますが、右上、右下、左上、左下の
4つの接点があります。

●重要●

左上と右下が一組でブレーキ用の直流12V電源(右下が+)です。
キーONでブレーキに同期。

右上と左下が一組でポジション用の交流12V電源です。
エンジン始動中は常に電流が流れます。

詳しく計って見ますとDC電源は12V前後ですが、エンジン始動中は
+−3Vの脈流があるようです。

AC電源は約12〜13Vでエンジンの回転数と同期して周期がかわります。(笑)
(注:AC12Vと言っても最大触れ幅は+−20Vぐらいです。)
(AC100Vの家庭用電源の最大値が100Vではないのと同じような意味?)

ここから電源を取ります。






交流を直流になおす方法

AC12VをDC12Vに直す方法を紹介します。

ブリッジ回路を組まなくてはならないかと思ったのですが、
(注:一瞬、キルヒホッフの法則が脳裏をよぎったり・・・。)

ブリッジダイオードと言うものがあり、部品ひとつで事足りました。

buri.jpg
こんな感じの物です。

図の左側から交流の電源を通すと、図の右側から+と−の電源が取れる。

但し、交流波の−側を+側に折り返したような脈流になるので
整流の為、コンデンサを並列に繋がなくてはいけません。

このようにしてAC電源からポジション・ナンバー用のDC電源を取ります。





LEDをつなぐ方法

DC12Vを使って、LEDを光らせる方法を紹介します。

LEDは抵抗をはさんで使うのが一般的です。



こんな感じ。

足の長い右側を+側につなぎ、短い方を−側につなぎます。
(↑上の画像は−側は繋いでいませんが・・・。とりあえず右側が+側という事で。)

仮に上のLEDの電位降下が4V、定格電流が20mA、電源が12Vとすると、

抵抗=(12V−4V)/0.02A=400
(注:電位降下以外の部分は、オームの法則に従います。)
抵抗は400オーム(以上)の物を選ばなくてはなりません。

さらにLEDは直列に繋ぐ事ができます。

上の画像でさらにLEDを繋げた場合、+極→抵抗→LED→LED→−極とすると、

抵抗=(12V−4V−4V)/0.02A=200

この場合は、200オーム(以上)の抵抗を選べばOKです。

今回、LEDの電位降下が4Vという事なので、LEDを3つ以上直列につなげると、
電位降下が大き過ぎて光らない事もわかりますね。

いくつつなげるのか、抵抗はいくらか、は、それぞれ計算する必要があります。






LEDをつなぐ方法 その2

定電流ダイオード(CRD)を利用して、LEDをつなぐ方法を紹介します。

低電流ダイオードは「一定の電流を流す」という特性があります。
よって、LEDで流れる電流に見合ったダイオードを選べば抵抗の代わりになります。

例:12〜18mA用定電流ダイオードを直列につなぐ。

ただし、これにも電位降下があります。
(約2V程度ですが、安定して使う為に5Vぐらいを見込めばより良いらしい。)

12V電源のカブですと、CRDの電位降下を差し引いてLEDに使える電位は7〜10V。
電位降下が2VのLEDの場合、1〜4個ぐらいまで直列につなぐ事ができます。

一応書きますが、便利な反面、不便さもあります。

電位降下があるため、電圧が低いと使いにくい。
安い抵抗(数円)に対し、約100円程度とコストがかかる。
向きがある。(線のある方が−側)

私のカブは電源が不安定な為、こちらを使いました。




これらをふまえて、実際の回路を組み立てていきましょう。





ばっく!!!