基本攻略
ここを読んでいる方は、「STAGE1は着陸できるんだけど、STAGE2以降はなぜか墜落してしまう」という方だと思います。次に書くいくつかのコツをつかめば、STAGE2から6までは大体は着陸できると思います。このゲームの本当のゲーム性が出てくるのはここからです。
機体の左右のずれを見る
STAGE2以降では風が吹いています。そのため、水平飛行をしていると風の方向に流されて、滑走路から左右にずれてきます。どれぐらいずれているかを確かめるのが、右から2番めの左右に動いている目盛の付いた計器です。真中のだいだい色の縦線が飛行機だと思いましょう。滑走路から右にずれるとだいだい色の線も右に、左にずれるとだいだい色の線も左に移動します。だいだい色の線が中央の矢印と重なっていれば、滑走路のちょうど真ん中に着陸できます(STAGE1では常にその状態だったはずです)。
左右のずれが大きくなると、目盛が白から赤になります。計器の中央の矢印の所の目盛が赤い状態では、滑走路からはみ出していますので着陸するとクラッシュします。逆にいえば、だいだい色の線はちょうど中央でなくとも、見えている目盛が白であれば着陸できるということです。Emergencyは、「この目盛が赤い状態なので、このままでは着陸できませんよ」という意味で、墜落しそうだという警告ではありません。Emergencyと言われても、あわてずに目盛が白になるまで機体の左右のずれを直せばいいのです。
ハンドルは少しずつ動かす
飛行機は自転車や自動車と違って、ハンドルを左右に操作してから機体が動き始めるまで時間がかかります。そのため最初のうちは、ハンドル操作が効いてないんじゃないかと思って、ハンドルをめいっぱいきりがちです。しかしこの操作方法は、蛇行した後に墜落という悲劇のもとになります。
正しいハンドルの左右方向の操作方法は次の通りです。例えば右に移動したいと思ったら、ハンドルをわずかに右にきり、しばらくその状態を保持します。すると、機体が徐々に右に傾きます(傾き計でわかります)。機体が傾いたら、ハンドルをまっすぐに戻します。戻しても機体は傾いたままなので、機体は右に移動していきます。このまま放置しておくと、どんどん右に移動してしまいますので、適当に移動したところで水平飛行に戻さなければなりません。
水平飛行に戻すためには、ハンドルをさっきと逆(左)にわずかに切り、そのまま保持します。今度は機体は左方向に傾き始めます。そして水平飛行に戻ったら(このとき水平飛行に戻ったことの確認のために、風景の中の地平線を見るといいでしょう。水平飛行では地平線は横にまっすぐな直線です。)、ハンドルをまっすぐに戻します。これで移動は終了です。
ハンドルは機体を傾けつつある瞬間以外は常にまっすぐな位置に固定しなければいけません。また、機体が斜めになっている間は風景も傾きますので、計器に頼らないと正確な状態が掴めないと思います。
微分制御をする
「右にずれたので左に修正したら行き過ぎてまた右に修正したら行き過ぎて・・・結局蛇行して滑走路に入れなくて墜落」というのはよくあるパターンです。
このような状況に陥る場合は、飛行機の左右のずれを打ち消すようにハンドルを操作しています。つまり、左右のずれを示す計器のだいだい色のラインが、中央よりも右にある時は左に移動し、左にある時は右に移動しています。一般に比例制御という方法です。ところがこの方法では、前述のように蛇行してしまいうまくいきません。
どうすればよいかというと、飛行機の左右のずれではなく、飛行機の左右方向の動きを打ち消すようにハンドルを操作すればいいのです。つまり、だいだい色のラインが右に動いている時は左に操作し、左に動いている時は右に操作するわけです。微分制御と言われる方法です。
理想的な微分制御をしていれば、飛行機は左右に動かなくなります。つまり、だいだい色のラインはどこかに静止した状態になります。その静止位置が、計器の目盛が白の範囲であれば、そのまま着陸できるわけです。
また、だいだい色のラインが静止していれば、機体は傾きっぱなしでも着陸にはいっこうに差し支えありません(ただし傾いていると、風景では曲がって飛んでいるように見えます。計器のほうを信用してください)。このゲームは、風の向きに逆らって、だいだい色のラインを何とか静止させるゲームなのです。
Emergencyにだまされない
あの無機質な声で「Emergency left turn」なんて言われると、気が動転してしまいます。おもわずハンドルを思いきり左に切りたくなります。でも、それが正しいとは限りません。
Emergencyは、機体の左右のずれに対しての警告です。でも、重要なのは左右へのずれではなく、左右への動きです。たとえ「Emergency left turn」と言われても、だいだい色のラインを見て(といってもはみ出してしまって見えませんが)ラインがすでにすごい速さで左向きに動いていたら、ハンドルは左ではなく右に切らなければならないのです。そうしないと数秒後には逆に左にずれすぎて「Emergency right turn」と言われるはめになり、例によって蛇行して墜落します。